秩父札所15番「少林寺」(秩父市番場町)で現在、ボタンが見頃のピークを迎えている。例年は潅水(かんすい)量を調整してゴールデンウイークに合わせて開花させているが、今季は気候の影響で例年より10日ほど早く見頃が到来した。同寺によると、見頃は今週末までがピークの見通しで、例年は見せ場となるゴールデンウイークを前にシーズンが終わる可能性が高いという。
同寺の井上圭宗住職が約20年前、秩父へ戻った際に観光客が訪れる番場通りに近い立地を踏まえ「参拝客に楽しんでもらいたい」と、ボタンの植栽を始めた。境内には赤やピンク、白など53種類160株が並ぶ。中にはボタンの名所として知られる島根県松江市の大根島から、縁あって譲り受けた品種も含まれる。
庭園は、井上住職が自身の目と手が届く範囲で管理。現在は少林寺青年部のメンバーも水やりなどの作業に協力しており、地域の若手と共に境内の景観を維持している。最後に大輪の黄色い花を咲かせる品種「黄冠(おうかん)」は現在、つぼみの状態で、開花を待っている。
井上住職は「番場通りから歩いてすぐの立地なので、犬を連れての散歩や、芝桜観光の帰りなどに気軽に立ち寄れる。寺の参拝と併せて、今だけのボタンを静かに楽しんでほしい」と呼びかける。