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小鹿野町河原沢のしいたけ栽培用ハウスで身体表現パフォーマンス

開演し挨拶をするTOMONORI MURAOKAさん

開演し挨拶をするTOMONORI MURAOKAさん

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 小鹿野町河原沢のしいたけ栽培用ハウスで9月19日、マーシャルアーツとアクロバットを融合させた身体表現パフォーマンスが行われた。

「山に、生きる。」の公演をしたしいたけ栽培用ハウス

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 マーシャルアーチストの「TOMONORI MURAOKA」さんは高校時代より同町河原沢で過ごし、県立小鹿野高校卒業後にジャパンアクションエンタープライズ(旧ジャパンアクションクラブ)に所属。アクロバットなど身体表現などの基礎を学び、現在はフリーランスで主にライブエンターテインメントの世界で活躍している。主な作品は「スーパー歌舞伎IIワンピース」「新作歌舞伎NARUTO-ナルト-」「超歌舞伎」など数多く歌舞伎公演にも参加しており、「世界最高峰」のサーカス「シルク・ドゥ・ソレイユ」から出演オファーを受ける実力派。海外でも活躍している。

 新型コロナ感染症の影響で舞台芸術業界や本人が目指していた大きな目標がかなわなくなってしまった後の時期に、一般社団法人「ジャパンエンターテイメント東京」の惡澤仁美さんから「MURAOKAさんも何か作ってみないか」と声を掛けられた。

 そこで高校時代を過ごした同町河原沢に帰省して何かできないかと考えた。「自分はパフォーマンスしかないから」と、同所で祖父が1963(昭和38)年から45年間、「黒沢しいたけ園」として栽培していた「祖父が残してくれたシイタケ栽培用ハウス」をステージにパフォーマンスを行う計画を今春に固め、MURAOKAさん自身で建物の面影を残しステージへとリノベーションを行い、8月に完成した。

 公演は9月18日を予定していたが、台風の影響で翌19日になり、台風一過の快晴で公開パフォーマンスと公開収録が行われた。

 MURAOKAさんが高校生時代に両神山に登山した時に、天然記念物の「日本カモシカ」に遭遇。その時の様子を演出するため、カモシカ(パペット)も自作し触れ合いながらのパフォーマンスとなった。

 開始20分は公開パフォーマンス、休憩を挟み映像作品用に公開収録。その後は観客がステージに上がったり、パペットや演出小物などに実際に触れたりした。中でも、MURAOKAさん自作のカモシカ(パペット)が人気を集め、触れたり一緒に写真を撮ったりして楽しんでいた。

 パフォーマンス後、MURAOKAさんは「この公演の準備を始めてから、シイタケ栽培用ハウスのステージ作り作業や練習が間に合うのか、パフォーマンスが皆さんに受け入れられるのか、とても不安だったが、小さなお子さんから90代の方まで幅広い世代にご覧いただき、喜んでくれている姿を拝見できてとても安心した」と振り返った。

 公演制作チーフを務めた惡澤さんは「ステージや展示、パフォーマンス作品が完成し、たくさんの方に公演を見ていただき、本当に多くの好評を頂けて良かった。私も今後とも並走しながら、きっと大変だが見届けていきたい。『山に、生きる。』終演後に見たMURAOKAさんは、本当に良い表情をしていた」と話す。

 公演資金をクラウドファンディングで募り、予定金額を大きく上回る支援で、ステージ施工費、映像制作費、舞台美術製作費の一部に充てられた。映像作品はクラウドファンディングの特典で見ることができる。9月30日まで募集している。

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