
横瀬町中学校2年の平塚一真さんが「第63回埼玉県硬筆中央展覧会」で埼玉県知事賞を受賞し、9月2日、横瀬町役場で富田能成町長に報告した。
同展は県教育委員会・さいたま市教育委員会・県書写書道教育連盟が主催し、6月28日・29日に八潮市立柳之宮小学校で行われた。県内の小中学生が学校の授業で書いた硬筆作品を提出し、校内選抜から地区審査を経て中央展に進む。平塚さんは秩父地域から唯一、中央展に進み、最高賞である県知事賞に選ばれた。
作品制作は授業時間内で行う決まりがあり、1回の授業45分で1作品を書き上げ、下書きや授業外での清書は認められていない。鉛筆や万年筆ではなく、指定の硬筆用ペンを使う。
平塚さんは小学4年で書道教室に通い始め、小学6年の時には「さいたま市長賞(第3席)」を受けた。学校生活では卓球部の部長を務め、練習は1日1枚を基本に集中して取り組んだ。
富田町長は「埼玉県の頂点に立つ賞であり、本当にすばらしい。受賞おめでとう」と平塚さんに声をかけた。
「昨年から硬筆展で知事賞を目指していたが、届かず悔しかった。今年は林間学校や体育祭と重なり十分に練習できなかったので、受賞は意外で驚いた」と平塚さんは振り返る。「最後に出てくる『態度』の字が特に難しかった。次も知事賞ではなくても、特別賞に入れるよう練習を続けたい」と力を込める。