
秩父在住の陶芸家・丸山瑛示さんの墨画展が現在、「喫茶グレー」(秩父市東町)で行われている。
丸山さんは1975(昭和50)年、岐阜県にある「多治見市陶磁器意匠研究所」に入所して陶芸を学んだ。秩父市久那にアトリエを開設し、その後は百貨店など各所で個展を開催。2012(平成24)年からは手打ちそば「武蔵屋」(番場町)の売店・喫茶スペースで作品を展示販売している。丸山さんは陶芸の他に、墨画、写真、作詞など、さまざまな芸術活動を行い、墨画作品は秩父市のふるさと納税返礼品にもなっている。
同展では墨画8点、造形作品1点を展示。紙に墨をたらし、雲や山に見えたものに加筆して仕上げた「望月」、一度描いたものの上から紙を押し当て、転写した状態から想像を膨らませて仕上げた「林」など、「落ち着いた雰囲気」の作品を壁一列に並べる。作品は飲食をしながら鑑賞できる。
会場では磁器に鉛筆で絵を描くワークショップも行う。作品は染め付けで焼き、後日、完成品を受け取る。参加費は2,000円。会期中、店主に申し込めば参加できる。
丸山さんは「地元の人が集まる喫茶グレーの『小さなお楽しみ』という感じで開いている。陶芸は冬の土が冷たい時期でも、それに耐えながら創作しなければならないが、墨画はその苦労がないので楽しく創作することができた」振り返る。「お茶飲みのついでに、作品を見に来てほしい」とも。
営業時間は11時~18時。水曜定休。観覧には要ワンオーダー。4月30日まで。