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「秩父川瀬祭」に延べ9万4000人 8基の屋台・笠鉾が曳行

8基の屋台・笠鉾の間を御神幸行列が荒川竹の鼻斎場へと抜けた

8基の屋台・笠鉾の間を御神幸行列が荒川竹の鼻斎場へと抜けた

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 「秩父川瀬祭」が7月19日・20日に行われた。秩父の街中で、番場町・宮側町・本町・東町の屋台、上町・中町・道生町・熊木町の笠鉾(かさほこ)、計8基が曳(ひ)き回され各町会を回った。

神輿洗いの斎場へ向かうため上流へと進む

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 同祭は秩父神社の摂社、日御碕宮(ひのみさきぐう)の祭り。起源は不明だが、17世紀半ばには行われていたとされる。2021年には「秩父川瀬祭の川瀬と屋台の行事」として埼玉県指定無形民俗文化財の指定を受けている。

 12月の秩父夜祭が大人中心の祭りであるのに対し、秩父川瀬祭は屋台・笠鉾に乗る「囃子手」「梶取」や、拍子木を打ち鳴らす役などを子どもたちが務め、夏の子どもの祭りとなる。

 19日の宵宮では昼ごろから8基の屋台・笠鉾が街中を回った。夕方から秩父神社にちょうちんに明かりをともした全ての屋台・笠鉾が集結し、19時30分ごろから「天王柱立て神事」が行われた。各町会へ屋台・笠鉾が帰還した後、荒川竹の鼻河原で「お水取り行事」を行った。町会ごとに笛や太鼓を鳴らしながら練り歩いて移動し、選ばれた代表者は裸やふんどし姿で夜の荒川に入って、「六根清浄 悪疫退散」などと唱えながら、清流を一升瓶にくんで持ち帰った。川で最後に水をくんだのは本町で、24時ごろにまで及んだ。その後、持ち帰った水は街の辻々にまき、お清めを行った(町会によっては異なる日程で行った)。

 20日の本祭では朝から屋台・笠鉾が曳き回された。昼過ぎに荒川竹の鼻斎場へ向けて屋台・笠鉾が先導して御神幸行列を行った。斎場の手前に屋台・笠鉾がそろい、その間を14時30分ごろに御神幸行列が斎場へと抜けた。多くの観客が見守る中、町内から選ばれた40人ほどが重量約400キロもの白木造りの神輿(みこし)を担いだまま清流に入り、「わっしょい、わっしょい」のかけ声を上げながら上流へと進んだ。斎場に到着後、神輿にしぶきをあげながら水をかけ「神輿洗い」を行った。

 秩父市の発表によると、今年は19日が3万6000人、20日が5万8000人の延べ9万4000人の人出があった。昨年は水曜・木曜の開催だったため、昨年に比べると1万8000人(23.7%)多い人出となった。

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