里山をハイキングしながらグルメや自然観察を楽しむイベント「里山まるマルシェ」が5月26日、横瀬町芦ケ久保の特設コースで開かれる。国道299号から見上げた斜面上に果樹団地が広がる特異な地形を舞台に、新緑の山あいを巡る。
コースの全長は約2.5キロ、高低差150メートルほど。道の駅果樹公園あしがくぼを起点に、果樹園沿いの車道や整備された登山道をそれぞれのペースで上り、折り返し地点を目指す。同地点で配布する「完歩賞抽選券」を受け取ってコースを下山。ゴール地点となる西武鉄道芦ケ久保駅前の休憩スペース「A_Sta.Ba(アスタバ)」で、横瀬町産の農産物などが当たる抽選会を行う。
コース上にはベーカリー「ヤッホーパン」や焼き菓子店「アスコット」(以上、横瀬町横瀬)などのグルメのほか、コーヒーの提供や野菜、木工品の販売を行うスポットが点在する。マルシェ参加者対象のイチゴ摘み取り体験もあり、道の駅近くの「木の子茶屋」で、1カップ500円で行う。
折り返し地点では、町内産の丸太でコースターを作る丸太切り体験を開催。道中、バラが見頃を迎えたオープンガーデンを通過するほか、横瀬町農村公園では午前中の2回、ピアノとフルートによる「森の演奏会」もある。
日本自然保護協会(東京都)に登録された自然観察指導員によるガイドツアーも開催。事前申し込みのうえ、無料で里山の自然を案内する。コース上の各スポットにはビンゴゲームの数字を配置し、受付で配布するビンゴカードの穴を開けながら歩き、列がそろえばゴール地点で数量限定で景品を用意する。
主催する町観光協会によると、昨年の参加者は約950人。同協会事務局長の金子るみさんは「2016(平成28)年の初開催から15回目となり、リピーターも多い。秩父地域で、ハイキングしながら買い物も楽しめるこの規模のイベントはなかなかないのでは。芦ケ久保の自然と人の温かさに触れ、横瀬の魅力を知るきっかけにしてほしい」と期待を込める。
当日は道の駅と芦ケ久保駅前の2カ所で9時~12時に受け付ける。ゴール地点の抽選会は14時30分まで。参加無料。コース上の飲食や物販店で使える1,500円分の回数券を1,000円で販売する。