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横瀬町で「山の朝市」 旧横瀬町役場跡地活用、グルメやワークショップも

遠山さん(右、愛称=カレー独歩ちゃん)とラナンクルスの五十嵐さん(左)

遠山さん(右、愛称=カレー独歩ちゃん)とラナンクルスの五十嵐さん(左)

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 「山の朝市」が3月30日、横瀬駅から徒歩10分ほどの「うららかよこぜミュージックガーデン」(旧横瀬町役場跡地=横瀬町横瀬)で行われた。開催は初で、昨年7月から横瀬町の地域おこし協力隊として活動している遠山隆昌さん(愛称=カレー独歩ちゃん)が主催した。

「うららかよこぜミュージックガーデン」は町民会館の道向かい

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 遠山さんは以前、東京都中野区内でもつ焼き店「久遠の空」を営んでいた料理人。2019年・2020年には「食べログアワード」を受賞した。コロナ禍を経て縁があった同町の協力隊となり、野草を採取して料理をするワークショップ「野外独歩ちゃん」や、秩父地域のイベントでスパイスや野草を使った料理を提供するなどの活動をしている。

 「里山での豊かな暮らしを発信し、県外から見て魅力的な町だと知ってもらい関係人口を増やす」「文化継承をブラッシュアップして『新しい生き方』を考える場にする」「山間部の多い日本の中で、代表となれる町づくりを目指す」などをコンセプトに掲げる同イベント。遠山さんは「スモールスタートとしてイベントを立ち上げ、失敗も覚悟の上で3年・5年・10年後の未来を見据えてイベントを育てるつもりで始めた」と振り返る。

 当日は遠山さんのキッチンカー「赤ちゃんキッチンぷるるん号」を使ったカレー販売や、「しきじま整体」(横瀬)の姿勢チェックやストレッチ、「秩父麦酒」(秩父市吉田)によるクラフトビール販売のほか、たき火、よもぎ蒸し、アニマルヒーリングなどのワークショップなども行った。

 遠山さんとコラボしてカレーを提供した「ラナンクルス」(東京都新宿区)の五十嵐未央さんは「横瀬町には昨年ごろから定期的に来ていた。準備は都内で行ったが、横瀬町で行う山の朝市なので『土っぽいイメージ』でカレーを作った。独歩ちゃんと私がどのようなカレーを作るか、特に打ち合わせはしていなかったが仲良しなカレーができた」と話す。

 遠山さんは「何か一緒にやりたい、作っていきたいという思いに賛同してくれた人たちが集まってくれてイベントができた。山に比べて海の朝市で盛り上がっているところが多い印象があるので、飛騨高山の朝市のように、『山の朝市といえば秩父』と言われるようになるまでゆっくりと育てていきたい。農産物の生産者とも取り組みを深めていきたい」と話す。

 今後は第4土曜をメインに定期開催を予定する。次回は5月25日に開催予定。

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