秩父高校写真部(秩父市上町)と秩父農工科学高校写真部(秩父市大野原)、秩父ファンクラブ・カメラ部による合同写真展「西武秩父駅なか写真展」が現在、「西武秩父駅」構内で開催されている。待合室・改札外側の壁面に、両校とファンクラブ合わせて28枚の写真を掲示している。
同展は、地元高校写真部と秩父のファンが集うコミュニティー「秩父ファンクラブ」内にあるカメラ部との共同企画。秩父ファンクラブは秩父市移住相談センターが中心となって運営しており、秩父への移住者や秩父が好きなファンが集まるオンラインコミュニティーで約400人以上が参加している。2年前から合同写真展を開催しており、過去には「ユナイテッド・シネマ ウニクス秩父」(上野町)を会場にして約300人が来場。継続的な開催を望む声が多く寄せられたという。
駅構内での展示は、西武鉄道から地域活性化起業人として出向して秩父市役所観光課に勤務している中村大輔さんと、同センターの松本卓也さんが共同して企画し、西武秩父駅の協力もあり実現した。展示している写真は秩父市街地の街並みを中心に撮影しており、秩父の魅力の発信や交流人口の創出を目指すという。
中村さんは「秩父観光の起点となる西武秩父駅で展示をすることで、来場者に秩父の魅力を写真から感じ取っていただけたら。地元の方にも、地元の高校生が撮った写真や秩父が好きな方が多くいることを見たり知ったりするきっかけの輪作りができたら」と話す。
松本さんは「地元の高校生と移住者や地域外に住む人から見た視点を通して、秩父地域を活性化したい。地元の方には写真を通して秩父の魅力を再発見していただければ」と話す。
同展に訪れた東京都在住の30代の女性は「自分には見たことのない景色の写真がたくさんあり、すてきな街だと思った。いつかその場所にも行ってみたい」とアンケートに回答を寄せた。
観覧無料。3月31日終了予定。