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秩父に県内初の無人車中泊施設 「キャンピングカーで観光も楽しんで」

鉄道が走る姿を近くに眺めながら利用できる

鉄道が走る姿を近くに眺めながら利用できる

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 車中泊施設「RVパークsmart 長瀞~川とSLの郷~」(長瀞町野上下郷)が1月28日、営業を始めた。

鉄道と一緒に写真撮影も可能

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RVパークとは「日本にキャンピングカーというカルチャー」を根付かせることを目指す「日本RV協会」が「快適に安心して車中泊ができる場所」を提供するために定めた条件を満たす施設の事。RVパークsmartとは、「トラストパーク」(福岡県福岡市)が運営している無人の車中泊施設。長瀞運輸(長瀞町野上下郷)が運営する

 予約はネットのみで受け付ける。施設に常駐スタッフはおらず、ユーザー自身がスマートフォンを使ってチェックインすることで宿泊が可能。同システムの施設は全国に65拠点あり、埼玉県では初めて。施設には7メートル×10メートルのサイトが2つ、7メートル×7メートルのサイトが6つあり、全てのサイトに電源を設置。各サイト内ではカセットコンロやたき火台、バーベキューコンロも使用可能。ドッグラン、キャンピングカーの汚水を処理できるダンプステーションも併設する。

 長瀞運輸の雨宮昭徳さんは大学卒業後、東京でゼネコンの現場監督をしていた。2021年6月に父が経営している長瀞運輸に戻り、2022年に同社が管理している資材置き場を「新しい事業として利活用できないか」と、同施設を運営することになった。

 雨宮さんは「キャンプ場を作ることも考えたが、キャンプ場を経営するノウハウがなかった。キャンピングカーを活用してリモートワークをしている人が多いという情報を得て、RVパークsmartというシステムを利用することにした」と振り返る。

 同施設は秩父鉄道の沿線にあるため、車中泊をしながら通過する電車やSLを眺めることができる。サイトの場所によっては車との記念撮影も可能だという。

 雨宮さんは「当施設は非接触型で利用ができ、埼玉県初のサービスとなる。現在は車中泊できる場所は制限されているので、他の場所でも普及すればうれしい。長瀞は観光地でもあるので、観光と一緒に車中泊を楽しんでもらいたい。需要が多ければ敷地の拡大も視野に、ゆくゆくは入浴やサウナなどが楽しめる施設も作っていければ」と期待を込める。

利用時間は13時~翌11時。前日の23時まで予約可能。料金は、7メートル×10メートルのサイト=1泊4,500円、7メートル×7メートルのサイト=1泊3,500円。

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