横瀬町の寺をスポットとしたウオーキングイベント「里山まるマルシェ」が11月19日に開催された。当日は西武鉄道主催の「ウォーキング&ハイキング」ともコラボし、約900人が参加した。
立教大学観光学部のゼミの学生43人も参加。「埼玉の仙人」との交流も楽しんでいた。
「日本一歩きたくなる町」を掲げる横瀬町。ウオーキングコースを一般から募ったり、ウオーキング塾やウオークラリーを開いたりするなど、ウオーキング関連の企画を数多く実施している。同イベントは例年春秋の年2回開催しており、今回で14回目を迎えた。参加者は横瀬駅で受付を済ませた後、全長約11キロの町内の7カ所の寺を巡り、秩父札所の巡礼も同時に楽しめる所要時間4時間ほどのウオーキングコースか、7キロの短縮コースを選んで、それぞれのペースで歩いた。
寺の境内やコース上のスポットでは、秩父農林振興センターが寺坂棚田(横瀬)で採れた新米やカボスやユズの配布をしたり、秩父地域の店が地元の農産物を使ったグルメや手作り作品の販売を行ったりするなど、20店以上が出店。紅葉が見ごろを迎えるなかで、フルート二重奏によるミニ演奏会、キッズダンスのパフォーマンスのほか、埼玉を拠点に活動するユーチューバー「埼玉の仙人」や横瀬町のゆるキャラ「ブコーさん」もイベントを盛り上げた。
参加者には受付でビンゴカードを渡し、各ポイントにある数字を見つけてビンゴになった人が抽選会に参加。景品として横瀬町内で使える商品券や、来年1月開催予定の「あしがくぼの氷柱」ライトアップ招待券、横瀬産の和紅茶などを用意した。
2016(平成28)年からは立教大学観光学部のゼミにフィールドワークの場としても提供しており、43人の学生が参加。学生は各スポットで受付や抽選会を手伝ったほか、ゼミの活動を紹介した。
横瀬町観光協会の金子るみさんは「秩父地域の参加者も増えているが、参加者の多くは西武線沿線の方や県外からで、毎回参加してくれるリピーターも多い。顔なじみの方が声をかけてくれることもあり、とてもうれしい。四季折々の横瀬の魅力を感じて参加してもらえたら」と話す。
次回は来年5月の開催を予定。「道の駅果樹公園あしがくぼ」(芦ヶ久保)をスタートし、芦ヶ久保地域を歩く。