皆野町の「ぼくらのミナノベース」(皆野町大字三沢)で11月4日、「第2回皆野サンデーピクニック」が開催された。1960年前後に流行した「ドライブを伴うピクニック」を楽しむ文化を、当時の車の愛好家が集まり再現した。
当日は35台のクラシックカーと共に、時代を感じさせるピクニック用品などが並べられた。参加者は愛車の年代に合わせたファッションに身を包み、旧車愛好家同士の会話に花を咲かせたり、ランチや音楽の演奏を楽しんだ。
昨年5月に日野沢川ふれあい広場(旧日野沢小学校跡地)で開催した同イベントから1年半ぶりの開催。前回イベント後、「また参加したい」などの声が寄せられたことを受け、実行委員会が主催した。
代表の奥村純一さんは、2021年に皆野町地域おこし協力隊員に就任以来、地域おこし活動として「皆野サンデーミーティング」「皆野サンデーラリー」など、旧車に関するイベントを数多く企画してきた。
会場の「ぼくらのミナノベース」は、奥村さんと同期同僚の同協力隊として活動を始めた松藤裕也さんが11月1日にオープンしたばかりのアウトドアサロンで、キャンプフィールドとカフェを併設している。2人とも今年度で地域おこし協力隊としての任期が終了するが、その締めくくりとして奥村さんと松藤さんのコラボが実現したという。
参加者の篠崎晃さんは「ロケーションが最高。こういう、フラッと寄れるような雰囲気のいい場所ができたことで皆野はかなり盛り上がるのでは。特に車好き、バイク好きの人は寄りやすいと思う。音楽のミルクオアダークさんも最高だった。今日は一日最高に楽しかった」と振り返る。
奥村さんと共にホスト役を勤めた上野山聖基さんは東京から参加。前日から秩父に滞在し、車の配置や軽食の提供にも関わった。「いい天気になったことが一番で、イベントは100%成功。来年も11月4日に定番イベントとして開きたい」と話す。
奥村さんは「皆野サンデーピクニックの他にもいくつかのイベントを行っており、どれも毎回楽しみにして皆野に来てくれる人がいる。これが地域の活性化につながれば。皆野町を目的地にしたイベントをこれからも続けていく」と意気込む。