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秩父で親子向け木育イベント 保育・林業事業者が連携して開催

イベントを企画・運営した杉野さん・小池さん・大出さん

イベントを企画・運営した杉野さん・小池さん・大出さん

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 親子向け木育イベント「ウッディー博士への道~秩父製材所ツアー~」が10月22日、開催された。会場には「ウッディーコイケ」がモデルハウスとして建設した平成ロマン館(秩父市影森)が使われた。

秩父市が認定する「木育リーダー」に無償貸与している木育おもちゃを使用した

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 「生涯木育」を合言葉に掲げる秩父市。当日は市が認定した木育リーダーに対して、無償貸与している秩父産木材などでできたおもちゃで遊べるスペースを設けたほか、木にまつわる絵本の読み聞かせ、林業・製材業を営む「ウッディーコイケ」の工場見学を行った。木にまつわるクイズを会場内にちりばめたり、木のチップを用いた工作体験を行ったりするなど、木を身近に感じられる機会を多く設けた。

 主催者の杉野結喜さんは、横瀬町の地域おこし協力隊として活動しながら「家族に余白を」をコンセプトに掲げる託児型の自然体験事業「Nature Sitter(ネイチャーシッター)」に取り組んでいる。杉野さんは10年以上保育士、ベビーシッターなどの子ども関係の仕事に携わった後、2022年に横瀬町に移住した。

 自然を通じた保育に取り組む杉野さんと、持続可能な林業・製材業に取り組むウッディーコイケの小池啓友常務、「タテノイト森のようちえん」(横瀬町横瀬)で子どもたちと接し、市の木育リーダーの認定を受けている絵本セラピストの大出あゆみさんが意気投合。杉野さんがイベントを主催・企画し、小池さん・大出さんも運営に参画した。

 杉野さんは「木について興味を持ち理解を深めてほしいという思いと、ものを大切に扱う心を育てたい、という思いがあった。木くずから端材、皮まで一切無駄にすることなく使うウッディーコイケの製材所を見てもらい、木が暮らしの身近に存在しているということを、遊びやクイズを通して子どもにも伝われば」と期待を込める。

 今後も継続的に木育イベントを開いていく予定。

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