横瀬町で活動する「横瀬そば会」が10月19日、新そばの収穫を始めた。収穫したそばは10月29日の「横瀬まつり」、11月に行う「道の駅果樹公園あしがくぼ」の「新そば祭り」で提供する。
過去のイベントで提供された新そば。新蕎麦は『着色しているのか』と質問されるほど淡いきれいな緑色。
同会ではそば好きのメンバーが集まり、30年以上前にそば打ちを始めたという。現在の会員は24人。栽培から、収穫、製粉、そば打ち、調理、販売まで全て会員が行う。「商売ではないからこそ、こだわりたい」との思いから、愛知県まで石臼に使用する石を買いに行き、熱が発生しにくい石臼を自作。製粉したそば粉を使い、ひきたて、打ちたて、ゆでたての「三たて」にこだわってそばを作っている。
同会で作っているそばは秋そばのみ。現在耕作している畑は23枚・5ヘクタール弱で地域の遊休農地の活用にもなっている。1999(平成11)年に導入した1台目のコンバインに続き、今年2台目を買い足した。
会計の武藤量司さん「年々耕作している畑が増えているので、今年からはコンバイン2台体制で頑張っている。今年は台風などの天候の影響が少なく、そばが倒れずに成長したので刈り取りやすい。昨年は2285キロの収量で、今年はまだ収穫を始めたばかりで収量が分からないが、豊作になりそう」と話す。
「横瀬そば会の新そばは毎年秋だけ。収穫したそばは保冷庫に入れて保管をするので香りは落ちにくいが、やはり新そばの時期に食べてもらいたい。新そばは『着色しているのか』と質問されるほど淡いきれいな緑色。新そばならではの風味を楽しんでもらえたら」と呼びかける。
「よこぜまつり」は10月29日9時30分~15時30分、町民会館(横瀬町横瀬)駐車場で開催。「新そば祭り」は11月3日・4日・5日、11日・12日、18日・19日の11時ごろ~14時ごろ、道の駅果樹公園あしがくぼ(芦ヶ久保)で行う。価格は、いずれも1人前700円で、なくなり次第終了。