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小鹿野町でチェロ&コントラバスによる「秋風コンサート」 抹茶も提供

コントラバスの原田遼太郎さんとチェロの永富さおりさん夫婦(写真提供=田沼賢三さん)

コントラバスの原田遼太郎さんとチェロの永富さおりさん夫婦(写真提供=田沼賢三さん)

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 小鹿野町の原島達明さん宅にある「Hall Reisui(ホール レイスイ)」(小鹿野町三田川地区)で10月15日、チェロとコントラバスによるコンサートが開かれた。

抹茶と練り切り「紫式部」(写真提供=田沼賢三さん)

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 チェロの永富さおりさん、コントラバスの原田遼太郎さん夫婦が、クラシック、日本の歌メドレーやなじみある曲を演奏し、原島さんの三男・教道さんも司会と後半からチェロを奏でた。

 コンサートのタイトルは「あなたの知らないチェロ&コントラバスの世界」。「2台の楽器を聴いて体験し、魅力を存分に知ってほしい」との思いから。「オーケストラで演奏するのに一番大事なのは、低い音の楽器、正にチェロとコントラバスが音楽を作っていくのに重要」と紹介した。

 永富さんは都内の音楽教室での講師や室内楽や国内オーケストラでの客演など、各地で演奏活動をする傍ら、プログラムノートの執筆も行っている。原田さんは新日本フィルのコントラバス奏者。2人は、それぞれの楽器の特徴や、歴史と楽器の時代背景などを説明。チェロは身長100センチの子どもが使えるサイズからフルサイズまで6段階があり、一番小さなサイズの楽器を見せて音出しも行った。

 ステージと客席が近いことを生かし、3人の奏者の間に観客席を設けて1曲を聴く体験企画は、音を間近で聴いて感動して涙する参加者もいた。70代女性は「田舎の町で都会の感覚の楽しさを味合わせてもらった。チェロとコントラバスの違いをはっきり教えてもらい、目と耳で見たり聴いたりできとても素晴らしかった」と話していた。

当日は、コンサート前に抹茶と練り切りも振る舞った。これらも楽しみに訪れたという80代女性は、娘夫婦と孫と4人で参加した。「参加は数回目。普段はチェロやコントラバスを聴くことがない。間近で目をつぶって聴いていると、森の中のコンサートみたいな良い気分だった」と話す。別の80代後半の女性は「友人に誘われて訪れた。一人で家にいたらできない、いろいろな経験ができた。良い友達がいて参加できて幸せ」とも。

 振る舞った練り切り「紫式部」は「吉田屋菓子店」(秩父市下吉田)4代目の嶌田昌平さんが手がけた。原島さんの妻・良子さんは「地域の方を応援したいと吉田屋へ依頼して3回目。嶌田さんは『練り切り』を専門に勉強してさまざまな種類を知っている。自然な色を生かした上品な色合いで、その都度、季節に合ったのを作ってもらっている」と話す。

 コンサートは年2回の開催を予定しており、次回は5月12日、バイオリンの演奏を予定する。

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