埼玉県皆野町稲穂山の30ヘクタールほどの斜面に、およそ10万本のムクゲが植えられていて、今年の夏も花が見頃を迎えている。
中国などが原産のムクゲは、ハイビスカスと同じアオイ科フヨウ属の落葉樹の植物で、朝咲き夕方にはしぼむ一日花。花期は7月~9月と長く、夏の間中に次々と咲く花には紫色の「紫玉(しぎょく)」や、白い花の中心に鮮やかな赤い色が入った「宗旦(そうたん)」という品種があり、見頃を迎えたおよそ40種の花が訪れた人たちを楽しませている。
昨年まで「ムクゲ自然公園」という名前だったが、今年から「リトリートフィールドMahora稲穂山」に改名。同園によると、今年は梅雨明けから暑い日が続いたため開花が例年より数日早く進んでいる。オーナーの長谷川さんは「朝7時から開園しているので、爽やかな空気の中で『花散歩』やトレッキングをしながら、ゆったりとした時間を楽しんでほしい」と話す。
ムクゲの花は9月初めごろまで楽しめる。当園では環境整備協力金として500円の入園料(年間パスは1,500円)を設定している。山の麓にあるカフェ「里カフェ」のみの利用者は入園無料。
開園時間は9時~16時30分。ムクゲの花が見頃の8月7日~30日は7時開園。火曜休園。