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古民家宿泊施設「NIPPONIA秩父 門前町」が1周年 記念で駅長体験も

平日の朝はガイドが秩父の観光を手伝うこともできる

平日の朝はガイドが秩父の観光を手伝うこともできる

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 古民家宿泊施設「NIPPONIA秩父 門前町」(秩父市宮側町)が8月5日で1周年を迎えた。

制服と制帽を着用して西武鉄道の駅長体験ができるプラン

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同施設は秩父市宮側町にある「旧丸十薬局」と番場町にある「小池煙草店」「宮谷履物店」の古民家3棟を改修し、分散型の古民家宿泊施設としてNIPPONIA(ニッポニア)プロジェクトが運営している。築100年の古民家や登録有形文化財をリノベーションした宿泊施設で、客室8室に、フレンチレストラン「Restaurant MARUJU」を併設。同施設では、明治~昭和の時代を感じられるよう、建物本来の空間をできるだけ残し「秩父に暮らすように泊まる美食の宿」をコンセプトに、秩父の食材を使ったフレンチディナーと和朝食を提供している。

 支配人の大久保雄介さんは「コロナ禍のオープンとなった当施設は、空き家増加や人口流出など秩父地域の課題解決を目的の一つとし、現存していた3棟を分散型宿泊施設へ生まれ変わることで開業することができた。秩父の自然資源や特徴的な歴史文化、歴史的建造物に触れることで秩父の魅力を発信している。スタッフの多くは私をはじめ秩父出身の若者たちが運営を担っている」と振り返る。

 「古民家や登録有形文化財は、重要な地域の観光資源。日本特有の自然素材を使い、伝統的な建築方法で建てられており、室内には畳や塗り壁、障子やふすまなど日本家屋を象徴する部材が使われている。これらをリノベーションした宿泊施設に泊まることで、質素な暮らしの美しさや、当時の秩父の歴史や文化に触れられるのが魅力」と大久保さんは話す。

 「当施設は開業時から、秩父の旬の野菜、鹿肉、川魚や地酒を積極的に採用している。ディナーはフレンチにアレンジし、スタッフがメニューを説明し食事を提供する以外にも、食器やグラスや箸は秩父の作家の作品を使っている」とも。

 1周年を記念して、記念プランを用意。「特別価格で宿泊いただける記念プラン。スタッフと共に内容を検討し、地元のウイスキーや日本酒の飲み比べなど、秩父の地酒を選んで楽しめるようにした」という。

 夏休み期間を利用してファミリー限定で西武鉄道ともコラボし、「一日駅長体験プラン」も販売している。同プランでは電車の出発合図やホームでのアナウンスなどを体験できる。西武秩父駅での駅長体験や特急ラビューの発車準備体験は西武鉄道でも初の企画だという。「参加するお子さまには制服と制帽を着用していただき、お客さまへの案内、ホーム停車中の特急ラビューの座席転換・出発合図や駅事務室内などの業務を体験できる。夏休みの貴重な思い出にも」と利用を呼びかける。

 その他、平日朝チェックアウトの利用客限定で秩父まち歩きのオプショナルツアーも用意。「ガイドを通して秩父の街を一緒に歩くことで、単純に回るだけでは分かりえない秩父の魅力を知る機会にもなっている。これからも秩父エリアの魅力を見つけ、持続可能な観光やまちづくりに貢献できれば」と話す。

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