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秩父の特産物を使ったパンナコッタ、女子栄養大生とコラボしカフェで提供

商品を開発した楢崎さん

商品を開発した楢崎さん

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 秩父地域おもてなし観光公社(秩父市熊木町)が女子栄養大学(坂戸市千代田)食文化栄養学科の学生と協力してパンナコッタを開発し、登録有形文化財の建物をリノベーションした「小池カフェ」(秩父市番場町)で8月4日、提供を始めた。

3種のパンナコッタとみそキャラメルソース

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「秩父の特産物を使ったカフェメニューを開発したい」という思いから始まり、同大との共同開発は今年で3年目の取り組みとなる。

 パンナコッタのレシピを制作したのは同大4年の楢崎帆夏さん。所属ゼミの平口嘉典准教授は「以前から埼玉県内でも人口減少・高齢化の進む地域の振興を行いたいという思いがあった。過去に秩父出身の学生が卒業研究で秩父の特産品をPRしたなどの縁があり、秩父地域と共同で活動ができている」と話す。「こうして3年も続けていられるのは、秩父地域には農産物や特産品が豊富に存在するから」とも。

 楢崎さんは「1市4町の食材を使ったカフェメニューで秩父地域の魅力を伝える」を卒業研究のテーマにして4月に開発を始めた。「卒業研究で秩父地域を選んだきっかけは、同じく秩父で卒業研究を行った先輩達の話を聞いたり、今年の冬に開催された『夜さんぽ』のイベントに遊びに行ったり、食材が売られている店に行き、その豊富さに引かれたことから」と振り返る。

 楢崎さんは当初、ババロアで商品開発を行っていたが、試作を繰り返すうちに夏に合うパンナコッタに変更したという。「作ってみて苦労した点は、食材の味を感じられるようにすることと味のバランス」と振り返る。

 今回提供するパンナコッタは3種類。食材は、それぞれ酒かす(秩父市)、麦茶(皆野町)、桑茶(皆野町)。その他、パンナコッタにかけるみそキャラメルに「借金なしみそ」(横瀬町)を使っている。

 同公社の笠原祐里さんは「取り組みは3年目だが、今年は過去にも使ったことのない素材を使っている。特に桑茶を使ってスイーツにするという発想はなかったので、食べてみて意外に相性がいいことに驚いた」と話す。

 カフェメニューの提供が始まり、楢﨑さんは「自分が選んだ満足のいくメニューをカフェに提案して、実際に商品化されてうれしい。今回のメニューで、秩父地域で桑茶や麦茶が作られていることも、多くの人に知ってもらえれば」と期待を込める。

 スイーツは2種類を考案し、今回が第1弾となる。第2弾は秋ごろに長瀞町と小鹿野町の素材を中心に使う予定。今回のレシピは、秩父地域の希望する事業者へ無料公開する。

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