秩父鉄道秩父駅直結の「じばさん商店」(秩父市宮側町)で7月22日・23日、「ちちぶ再発見フェア」が開催され、第1弾として皆野町の飲食店や事業者の商品が店頭に並んだ。
企画したのは、同店の店長である佐俣菜津子さん。佐俣さんは2014(平成26)年4月から3年間、秩父市の地域おこし協力隊として秩父銘仙のPR活動に取り組んだ後、同店の前身である「地場産業センター」の職員を経て、昨年のリニューアルオープンと同時に店長に就任した。
同店を運営する「秩父地域おもてなし観光公社」には、秩父地域の1市4町(秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町)の職員らが出向しており、「それぞれの地域の魅力が伝わるイベントを企画したい」という声から生まれたという。
当日出店したのは延べ7店。燻製(くんせい)ベーコン・ソーセージの試食・販売を行った「塩とけむり」店主の五來洋一郎さんは「観光客に知ってもらい、お客さまの生の声を聞くいい機会になった。皆野町の事業者と繋がり、交流することもできた」と話した。
その他、みそ団子やみそソフトクリームを販売した「新井武平商店」、皆野高校の生徒とのコラボ商品「みそポテサブレ」を販売した菓子店「亀沢屋」、養蚕農家の廃業で放置されている桑畑を活用した桑茶「ちちぶ桑茶」を販売した「リトリートフィールドMahora稲穂山」、自家製パンを販売した「パン屋COCO」、種子島直送の安納芋を使ったドーナツなどを販売した「レストランねむの木」、揚げおかき・カボネードを販売した「揚げおかき いちず」が出店した。
佐俣さんは「秩父の外の人に、秩父の中にはいろんな地域があり、それぞれの魅力があることを知ってもらうきっかけになれば」と意気込みを見せる。
今回を皮切りに同フェアでは、秩父市・横瀬町・長瀞町・小鹿野町それぞれの企画を展開予定。