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秩父で「つながる、秩父展」 移住者情報を発信する冊子発行記念で

冊子を完成させた松田さん

冊子を完成させた松田さん

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 秩父地域に移住や二拠点生活をしている人を紹介する冊子「つながる、ちちぶ」の発行を記念したイベント「つながる、ちちぶ展」が4月29日、秩父市歴史文化伝承館(秩父市熊木町)1階の交流フロアで始まった。

展示は歴史文化伝承館 交流フロアで行う

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冊子を発行したのは秩父市移住相談センター。2023年に秩父市地域おこし協力隊を卒業したフリーカメラマンの松田あずささんが制作した。松田さんが冊子を作るきっかけは、「私が移住をする際、一番参考になったのが実際に住んでいる人のインタビュー記事だったから」だという。「移住の条件には気候や立地などもあるが、一番大事なのは人だと感じた。冊子を作るに当たって20人以上に取材をお願いして、10人の情報を掲載している。人により移住の状況が異なるので、さまざまなパターンを紹介すれば、それを参考にする人も増えるのではと思い、地域おこし協力隊に任命された時から、この冊子を作ろうと3年間、活動してきた」と松田さんは思いを語る。

 文章と写真を松田さんが担当、イラストを秩父出身のイラストレーターの湯気さん、デザインを秩父在住でmalme.design(マルメデザイン)の吉田さんが担当した。

 「もともと自分がカメラマンをしていたので、冊子作りに自分の経験も生かせるのではと感じていたが、ライター経験はなかった。どう制作するかを迷ったが、協力隊はチャレンジさせてもらえる環境なので、ライターもチャレンジしてみようと思った」と松田さんは振り返る。

 「協力隊の目標の一つが冊子の完成だったので、完成した時は感無量だった。移住相談を受ける中で、秩父はセカンドライフで移住をする人が多いイメージだったが、コロナ禍を機に働き方が変わり、暮らし方を見直す若い世代が増えており、実際に移住相談センターにも若い世代からの問い合わせも増えている」とも。

 同展では冊子を無料配布しており、冊子の一ページ一ページを巨大なパネルにして展示する以外にも、松田さんが撮影した風景写真も一緒に展示する。冊子に掲載した人とのトークショーも開催。4月29日にパティスリーイシノ(熊木町)の石野さんが登壇し、5月6日は東京都と秩父で二拠点生活を送る小牧さんが登壇する。

 「今回の展示は秩父の人にも見てほしい。移住した人たちは秩父の良さを感じて移住している。移住者一人一人のストーリーがあり、彼らが語る秩父の暮らしの魅力を感じてもらえれば、普段暮らしている価値観も変わってくるのでは。私も協力隊の任期は終わったが、これからも秩父の人と外の人をつなげる役割を続けていきたい」と話す。

 開催時間は9時~17時。入場無料。5月14日まで。

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