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秩父美術館で抽象画主体の展覧会 現代美術に触れるきっかけに

「秩父美術館」ギャラリー内観

「秩父美術館」ギャラリー内観

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 秩父美術館(秩父市永田町)ギャラリーで4月22日、抽象画を主体にした「2023CAF.N(シーエーエフエヌ)秩父展」がスタートした。

出展者たち

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 同館は1984(昭和59)年7月に開館。郷土芸術作品の収集・調査・展示を軸に、佛教資料や民俗資料の展示をするほか、個展やグループ展なども行っている。

 1978(昭和53年)年に発足した「CAF.N」はコンテンポラリー(Contemporary)、アート(Art)・フェスティバル(Festival)・ネビュラ(Nebula)のそれぞれの頭文字から。ネビュラは星雲を意味し、アートの交流が渦巻き状に広がり、そのエネルギーが多くの人に届くことを願って名付けたという。アートに携わる人たちが「現代美術」をキーワードに団体の垣根を超えて所属し、会員数は185人。そのうち28人が同展に参加している。

 西勝寿館長は「秩父市在住で協会メンバーの現代美術家、鷹啄榮峰さんから紹介いただいたおかげで展示会開催となった。秩父には具象作家が多く、抽象作家が少ない。抽象画主体の展示は秩父初なのでは」と話す。

 鷹啄さんは「今まで現代美術に接したことのない人も多いと思うので、これをきっかけに触れてほしい。作品一点一点を楽しんでほしいのはもちろん、数多くの作品が展示されているので、入った時の全体の空間も楽しんでもらえたら」と期待を込める。「自分は話したり歩いたりするのと同じ感覚で絵を描いている。日々感じ取ったものや感情を作品にしているので、その時によって作風がガラッと変わることも多い。人によってアートの在り方は変わると思うので、見る人にとっても『こう感じなきゃいけない』などではないので、自由にアートを感じてほしい」とも。

 同展示実行委員会代表の長沢晋一さんは「秩父はさまざまな文化や歴史があり、秩父美術館にも以前、足を運んだこともあった。この場所でぜひ開いてみたいと1年半前ほどから準備を進めていた。会員の中にも秩父に観光などで来ている人も多かったのか、参加のノリもとても良く、こういうノリが作品に反映されることも多い」と話す。「展示会の準備で会場を訪れた時、秩父のさまざまな景色や建物を見かけた。私たちが持ってきた作品が秩父の土地にどういう響きを与えるか楽しみ。さまざまな種類の作品があるので、一点でも気に入る作品を見つけてもらえれば」と来館を呼びかける。

 同館敷地内にある「フォトスタジオandカフェMistel(ミステル)」では今月29日まで、カフェ営業を行う。小鹿野町の「ベーカリーthx(サンクス)」の出店もあり、4月25日までは焼き菓子、26日~29日はパンを販売する。

 営業時間は10時~17時(最終日は15時30分まで)。常設展は有料だが、同展は入館無料。今月30日まで。

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