2023度初の「こども食堂ぱくぱく」が4月1日、秩父市保健センター(秩父市永田町)の第2駐車場で開催された。当日は食料品を配布したほか、無料ワークショップや木のおもちゃで遊べるスペースなどを設け、約140人の親子連れでにぎわった。
「こども食堂ぱくぱく」は2月11日に第1回を開催。0歳児~中学生の子育て世帯を対象に、食事の提供やフードバンク、フードパントリー(食材配布)を行っている。地域住民を中心に輪が広がっており、回を重ねるごとに協力者の数も増えている。
今回は3回目の開催。「ピザーラ秩父支店」提供の照り焼きピザ、「コープデリ秩父センター」提供の白米と「ちちぶ観光機構」提供の黒米を使ったおにぎり、「わたなべ菓子店」提供のすまんじゅうを揚げたもの、「piano piano」提供の焼き菓子を無償配布した。
主催した舘今宵さんは「地元のフードロスを軽減したいと思ったのと、秩父の活性化として頑張っている子育て世帯を応援できないかと思い活動を始めた」と振り返る。
会場には色画用紙で作ったパーツをマスクに貼ってオリジナルマスクを作る工作コーナー、ゆっくり読書のできる読書バス、地元アーティストが制作したチェーンソーアートを利用した輪投げ、木びき体験、木のおもちゃを並べた木育おもちゃ広場などを設け、参加者は思い思いに各ブースを巡って楽しんだ。
利用者は約半数がリピーター。秩父地域外からボランティアとして関わる人もいる。東京都からのボランティア参加者は「こんなににぎやかだとは思わず、びっくりした。みんなが楽しく親しんで遊んでくれている。それぞれのブースでリーダーをしている人の話を聞いていると、いろいろなノウハウがあるなと感心する。素晴らしい協力者がいっぱい居て、来たかいがあった」と話す。
舘さんは今後の目標として、「この地域に関わるいろいろな人と、ここで毎月コミュニケーションが取れるようにしていきたい。枠決めにとらわれず、障がいのあるなしにかかわらず、ボランティアとしても利用者としても参加できる場にしていきたい。縦割り班のように小学生から高校生までのボランティアキッズに遊び方を教えてもらったり、地域の高齢者の方の話を聞いたり、コミュニケーションの場として全体で活動できたりする、そんな場になれれば」と期待を込める。
開催は毎月第1または第2土曜。来月は5月6日の11時~13時、秩父市保健センター第2駐車場で開催。フードパントリーは配布分がなくなり次第終了。