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「秩父太織 二人展」 地元・秩父でマフラーやストールなど展示

和田さん製作のストール

和田さん製作のストール

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 秩父の絹織物「秩父太織(ちちぶふとり)」の展示会「秩父太織 二人展」が3月25日から、ツグミ工芸舎百果店ひぐらしストア(秩父市番場町)で開催される。秩父太織の後継者二人の製品の展示会として、8年ぶりとなる。

北村さんが製作したストール

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 同展では秩父で伝統的に織られてきた絹織物「秩父太織」の生産技術を継承する職人、北村久美子さんと和田壽子さんが織ったマフラーやストールなど約30点を展示する。北村さんと和田さんは秩父市無形文化財秩父太織生産技術保持者の石塚賢一さんの唯一の後継者で、秩父太織の製品を地元秩父で直接手に取って見ることのできるのは貴重な機会だという。

 秩父産の繭を手で引くところから、草木染めを行い、手織りするまでの工程を全て手仕事で行う。ツグミ工芸舎百果店ひぐらしストアの足立由美子さんは「糸をよらない『無撚(ねん)糸』で織り上げる生地には特有の風合いがあり、滑らかな手触りが特徴。羊毛でいうフェルトのように繊維が絡み合い、長年使ううちにどんどん柔らかくなる。言うと驚かれるが絹製品なのに洗濯機でジャブジャブ洗うこともできる。実際に触れないとわからない風合いがあり、実際に使うとファンになる人も多い」と話す。

 「無撚糸を織る技術は非常に難しく、技術がないと作れない。本来職人の北村さんと和田さんは生地生産を主流にしていて、小物製品を一堂に見ることができるのは希少な機会。直接肌に触れるマフラーやストールで、秩父太織の滑らかさや心地よさを味わってほしい」とも。

 展示時間は11時~19時。25日は和田さん、26日は北村さんが在廊。27日13時30分~15時30分には、蚕が繭を作るときに最初に吐き出す糸「国産きびそ」で布を手織りするワークショップも開く。今月28日まで。

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