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秩父黄金かぼすを使った限定菓子 小鹿野「八宮松雪堂」が限定販売

小鹿野町の菓子店「八宮松雪堂」代表の八宮悟さんと、秩父黄金かぼすを使った限定商品の「小鹿野こいし」

小鹿野町の菓子店「八宮松雪堂」代表の八宮悟さんと、秩父黄金かぼすを使った限定商品の「小鹿野こいし」

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 小鹿野町にある1924(大正13)年創業の老舗菓子店「八宮松雪堂(はちみやしょうせつどう)」(小鹿野町小鹿野、TEL 0494-75-0355)が7月29日、秩父黄金かぼすを使った限定商品の「小鹿野こいし」の販売を始めた。

「小鹿野こいし」を作る職人の様子

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 同店で製造販売されている「小鹿野こいし」は、小麦粉にナガイモを練りこんだ生地をふっくらと柔らかく焼き上げてマーガリンを挟み込んだ1個120円の人気商品。この「小鹿野こいし」の生地に、2年前から小鹿野町が特産品にしようと取り組んでいる完熟かぼすの果汁を混ぜて仕上げた商品を考案した。

 カボスの栽培が盛んな小鹿野町。生産農家の高齢化により、栽培しているカボスが出荷時に収穫しきれず、木に残ったまま黄色いソフトボール大の大きさになるまで放置され廃棄されることもある。そこで町では2年前から黄色く大きくなったカボスを「黄金のかぼす」として特産品にしようと町内の飲食店などに呼び掛け、さまざまな菓子や料理への活用を提案。冬の最盛期には「黄金のかぼす祭」と題し、町を挙げて取り組んでいる。

 「黄金のかぼす祭」実行委員でもある同店店主の八宮悟さんは、冬の時期だけではなく、今の夏の季節でもできることがないかと考え、冬に絞って保存しておいた果汁に着目。金メダルを連想させる色と形の「黄金のかぼす」と、まさにメダルと同じような形をしたお菓子を合わせることで、「現在の大変な状況で頑張っている全ての方々を金メダルで応援したい」という思いを込め、1日100個限定で販売を始めたという。限定商品には通常商品にはない星形の焼き印を押し、袋にも星のシールを貼る。

 八宮悟さんは「食べたときにほんのりと感じるカボスの香りは、人々の優しさを表現している。金メダリストのように、人々の記憶に残る『秩父黄金かぼす』になってほしい」と期待を込める。

 営業時間は9時~18時。販売は8月10日まで。

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