民家に眠る不用品などを買い取ってリサイクルする店「未来図.(ミラクルズ)」(東秩父村坂本、TEL 090-1708-2227)が東秩父村にオープンして2月6日で1カ月がたった。
同店を開いたのは、さいたま市などで古物商をしていた井戸一喜さん。家にあった不用品をネットショップに出したところ、「購入者から感謝された」ことをきっかけに、リユース業界に興味を持ち、4年前に古物商を始めた。
古い物を扱う仕事にふさわしい物件を探していた井戸さんは昨年5月、ネットの無料掲示板で東秩父村を知り、12月に家族で移住して築150年の古民家で店を開いた。
初めて村を訪れた昨年5月、住民に村で古物商をやりたいことを伝えたところ、昭和期の木おけを使った手回し式のアイスクリーム製造機を無料で譲ってもらった。移住してきてからは、茶箱や古い着物などが持ち込まれた。まだ品数は少ないが、店内には着物の帯をリメークしたリュックなども並べる。
井戸さんは「地域の人たちによると、店がある古民家はかつて近所の寄り合い場だったそうで、『また人が集まる場所になってくれればうれしい』と言われた。昔のようなにぎやかさを感じられる店にしていきたい。将来は村内に着物のリメーク工房も作る方針」と意気込みを見せる。
営業は予約制で、9時~17時。