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秩父神社の節分追儺祭 親子の鬼も参加

境内に集う鬼たち

境内に集う鬼たち

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 秩父神社(秩父市番場町)で2月3日、「節分追儺祭(ついなさい)」が行われた。地域の人たちからは「鬼やらい」と呼ばれ親しまれている。

父鬼の昌士さんと小鬼の拓杜さん

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 同祭は疫病、厄を追い払う「追儺(ついな)」と呼ばれる儀式のことで、秩父神社では古式にのっとって神事を行っている。赤鬼・青鬼が一斉に境内に現れると、鬼の舞を披露。裃(かみしも)姿の「年男」と「年女」が縦横無尽に動く鬼に向かって豆をまくと鬼は逃げ出し、神楽殿では大黒様が舞いながら、参拝客に供物を配った。

 今年は3年ぶりに地元の幼稚園や秩父鉄道の「節分豆まきトレイン」にも鬼が現れた。臨時運行する列車に鬼たちが乗り込み、子どもたちを驚かせた。

 鬼は地元の人が中心で、昨年からは地元の小学生が小鬼になって参加している。昨年の節分から小鬼を務めている秩父市在住の阿佐美拓杜さんは「昔から神社行事が好きで、秩父神社の権宮司に『鬼をやりたい』と直接お願いしたのがきっかけ」とのこと。さらに今年は父親の昌士さんも一緒に赤鬼として参加した。

 拓杜さんは「お面をつけるところや、脅かせることが楽しい。いっぱい人が喜ぶような楽しい節分にしたいし、怖い鬼にもなりたい」と話す。祭り当日に備えて家で鬼の練習をして、衣装などは家族で用意した。

 昌士さんは「子どもが歴史に関心があり、一年を通じていろいろと興味を持ってくれればうれしい」と話す。「これだけ鬼が出る節分祭もなかなかないと思う。そんなお祭りを毎年行っている秩父を誇りに思う」とも。

 秩父神社の豆まきは日中から行われるが、今年の祭典は19時30分頃から行われ、鬼たちが神社から逃げ出したのは21時頃だった。

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