秩父を舞台にしたアニメ映画「心が叫びたがってるんだ。(通称=ここさけ)」「空の青さを知る人よ(通称=空青)」の2作の再上映が1月13日、「ユナイテッド・シネマ ウニクス秩父」(秩父市上野町)で始まった。
同館は昨年7月、秩父地域に29年ぶりにオープンした映画館。「ここさけ」は2015(平成27)年、「空青」は2019年に公開されたため、この2作が公開されていたころは秩父に映画館がなく、秩父の映画館での上映は今回が初めてとなる。
「ここさけ」「空青」は横瀬町や秩父市などを舞台とした作品。2011(平成23)年にテレビアニメとして放映され、後に映画化もされた1作目の「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(通称=あの花)」と併せて「秩父3部作」と呼ぶファンも多い。
現在でも「聖地」として登場する秩父橋や羊山公園、秩父鉄道御花畑駅近くの踏切などのスポットをファンが訪れ、2021年にはあの花10周年の記念イベントが行われたり、有志メンバーによって聖地の地域清掃イベントが行われたりしている。
2作を上映するに当たり、同館の柴田支配人は「映画館の開業当時は『あの花』を上映しており、『ここさけ』と『空青』も同様に上映を希望する声を頂いていた。秩父以外の映画館や自宅のテレビサイズで作品を見ていたお客さまから、秩父の映画館のスクリーンで見られることについて、上映を喜ぶ声を頂いている」と話す。
料金はいずれも1,000円。上映は2月2日まで。