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小鹿野町に地域コミュニティー拠点「長若集学校」 旧長若中学校を再生

廃校となった「長若中学校」が、地域のコミュニティー拠点「長若集学校」へ

廃校となった「長若中学校」が、地域のコミュニティー拠点「長若集学校」へ

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 2016(平成28)年3月31日に廃校となった長若中学校(小鹿野町般若)が12月15日、地域のコミュニティー拠点「長若集学校」としてプレオープンした。同施設は小鹿野町の空き公共施設の利活用事業として、リングロー(東京都豊島区)が行っている「おかえり集学校プロジェクト」が主体となり運営する。

リングローの福手さん

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 同プロジェクトは全国各地の廃校を「人々が集い、つながるIT交流拠点」として再生し、少子高齢化対策や雇用創出など、さまざまな面で持続可能な地域づくりに貢献していく取り組み。無償でスマートフォン教室やパソコン教室、IT機器のサポート、ゲーミングPCなど幅広い世代に対してコンテンツを提供し、地域のコミュニティー拠点として活用する。

 リングローの福手直人さんは「当プロジェクトは13校目となり、埼玉県では初めて。当社では2025年までに各都道府県に1校のプロジェクト実施を目指している。学校は地域のシンボルの一つでもあると思うので、『再び集まれればいいな』という意味を『集学校』の言葉に込めた」と話す。

 同社では無期限保証が付いた中古パソコンの販売も手がけている。同施設ではパソコンの販売だけでなく修理や不要となったデジタル家電の無料回収、パソコン・スマートフォンの無料相談のほか、空き教室の貸し出しも行う。

 福手さんは「最近だとコロナのワクチン接種予約やマイナンバーカードの申請などのサポートが多く、地域のIT周りの相談役になれれば。施設にはフリーWi-Fiも設置しているので、世代を問わず、何もなくても遊びに来てほしい」と呼びかける。

 「3月末から4月オープンを目指して活動している。当プロジェクトは地域からの要望や関わる人によって形が変わっていくので、これからも要望を聞かせてもらい、小鹿野ならではの集学校を作っていきたい。ゆくゆくはコワーキングスペースやサテライトオフィス、飲食店や喫茶店としての機能も持たせていければ」と話す。

営業時間は9時~18時、火曜・水曜定休。

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