秩父の登録有形文化財に登録されている「小池煙草(たばこ)店」(秩父市番場町)が建物の1階部分をリノベーションして「小池カフェ」として12月10日、オープンした。
ゴッフリに使う秩父の食材は週替わり。マス、しゃくし菜、ジャガイモなど
カフェのメニューは埼玉県産の大豆をベースにした和スイーツと秩父地域のオーガニック茶や軽食に「ゴッフリ」というイタリア、ピエモンテ州トリノ発祥のストリートフードも用意する。ゴッフリは「凸凹模様をつける」という意味で、フランスの焼き菓子のゴーフルと同じ意味になるが、イタリアでは昔から軽食として食べられてきたという。「本日のゴッフリ」として、秩父の食材を楽しめるように薄いクリスピー生地に秩父の食材を挟んで週替わり提供する。
カフェを運営するNIPPONIA(ニッポニア)プロジェクトは、地方の古民家を保全しながら活用することを目的に、その土地の文化資産を尊重したエリアマネジメントと持続可能なビジネスを実践している。今年8月、秩父市宮側町にある「旧丸十薬局」、番場町にある「小池煙草店」「宮谷履物店」の古民家3棟を改修し、分散型の古民家宿泊施設として「NIPPONIA秩父 門前町」をオープン。宮側町の施設はレストランとしても営業している。
NIPPONIA秩父 門前町マネジャーの安井誠治さんは「食事を軸にさまざまな地域の情報発信ができる店になっていければ。カフェでゆっくりとした時間を過ごしてもらい、利用した方の思い出の1ページにつながれば」と期待を込める。
営業は土曜・日曜・祝日の11時~15時30分。