長瀞町で11月27日、町名変更50周年記念事業の一環として長瀞町議会の議場で結婚式を執り行う「議場ウエディング」が行われた。
コロナ禍の影響による経済的な事情や、さまざまな理由で結婚式を挙げていない婚姻届を提出済みの長瀞町民のカップル、またはどちらか一方が長瀞町民で挙式当日に婚姻届を提出し長瀞町民となる予定のカップルを対象に公募した。長瀞町の広報紙とホームページで募集したところ、2回の実施予定日に各日1組ずつの応募があった。
挙式は大澤タキ江長瀞町長を立会人とした人前結婚式。教会のような雰囲気のある議場を会場に、衣装やヘアメイク、ブーケ等の小物の貸し出しも含めて無料で執り行った。
議会事務局では挙式当日に向けてワーキングチームを結成。挙式進行プログラムや議場内の飾り付けなどを検討した。当日は会場設営、職員だけでのリハーサル、新郎新婦親族とのリハーサルを経て、約1時間の挙式と記念撮影を行った。
長瀞町議会事務局長の杤原秀樹さんは「他の自治体で前例があると知り、参考にしながら企画した。参列者は普段議員が座る椅子に着席、議員の名前を立てる場所に参列者の名前を掲げた。議場は、議会を見学に行かないと入る機会がない場所。これをきっかけに議場を見ていただき、議会にも興味を持っていただければ」と呼びかける。
長瀞町企画財政課主任の村田直紀さんは「ウエルカムボードなど飾り付けは全て職員の手作り。音楽も演奏家に協力いただき生演奏で皆が笑顔になれるような温かい式になった。参列者にも『素晴らしかった』という声を頂いた」と笑顔を見せた。
12月25日のクリスマスには、もう一組のカップルが結婚式を挙げる予定。