ふかや花園プレミアム・アウトレット(深谷市)が10月20日にオープンし、フードロッジ内の「武蔵上州ご当地グルメ屋台」で秩父のご当地メニューとして、「みそぽてと本舗」(秩父市栃谷)のみそポテト、「せかい」(本町)の豚味噌(みそ)丼、「香味苑」(久那)のホルモン焼きが提供されている。
せかいの大島隆芳社長、みそぽてと本舗の新井真社長、香味苑の吉田真澄代表
「武蔵上州ご当地グルメ屋台」は「BOTEJYU Group (ぼてぢゅうグループ)」が運営しているブランド店の一つ。1946(昭和21)年に創業した同社は戦後まもなく、米の代用品として食べられていたメリケン粉(小麦粉)を使ったお好み焼を提供。お好み焼は食糧難で苦しむ大阪に広まった。お好み焼に麺を加えた「モダン焼」をメニューを開発したことや、マヨネーズをのせて提供するようになったのも同社が発祥だという。
ホルモンを提供している香味苑の吉田真澄代表は「父から引き継いだ当店のホルモンは、現在は店ではなく商品販売のみ。縁あって出店できることになり、父の顔が思い浮かびうれしい。秩父にはいろいろなホルモンの味があるので、多くの方に当店の秩父のホルモンを食べてもらい、いずれ秩父に来てホルモンを食べ比べてもらえれば」と話す。
せかいの大島隆芳社長は「妻が深谷のネギ農家出身なので、深谷と秩父をつなぐハブのような存在になれれば。秩父の当店の味が深谷で食べられることになるので、秩父の店ならではの味やメニューも追及していくきっかけになった。秩父もそれほど遠くないので、これをきっかけに秩父にも来てもらえれば」
みそぽてと本舗の新井真社長は「アウトレットでのメニュー提供ということで不安もあったが、秩父の豚みそ、ホルモン、みそポテトの3つがそろったからこそ出店する勇気を得た。料理の相性もよく、当店のオンラインショップでも『秩父B級グルメ3点セット』として販売しているので、実店舗でも3点セットで食べられる機会があるのはありがたい」
ぼてぢゅうグループの岡田悠常務取締役は「出店するに当たり、本場ならではのメニューを提供できるよう各関係者の元で研修を重ね、許可をいただいた上でメニューに並べている。食を通じて地域の味を広め、地元のものを仕入れて地域の活性化にもつながれば」と期待を込める。
営業時間は10時~20時。「せかい」のせかい 豚味噌丼(肉2枚)セット(1,408円)、「香味苑」の元祖秩父ホルモン焼き定食(1,518円)、「みそぽてと本舗」のみそポテト 5個(528円)。そのほかにも太田の上州太田焼きそばや、坂戸の「弓削田しょうゆ」の無添加肉たれを使用した、限定ローストビーフ丼なども用意する。