西武鉄道が10月15日・16日、横瀬車両基地(横瀬町横瀬)で「西武トレインフェスティバル2022 in横瀬」を開催した。この名称での開催は5年ぶり。
西武鉄道の利用客や沿線に住む地域住民に「電車に親しみ、鉄道事業への理解を深めてもらう」ため開催している同イベント。参加者は、車両基地を広く楽しめるようにと完全事前申込制で、1日約2000人とした。
会場はカメラを持った親子連れや鉄道を撮影する人であふれた。懐かしの車両や機関車を展示したり、線路切断の実演を見せたりしたほか、乗車体験やミニ電車の運転、こども制服撮影などの体験、横瀬町や秩父地域の特産品や西武鉄道グッズの販売などを行った。
参加者の一人は「普段入ることのできない車両基地の中で、実際に線路の上を歩き、電車に触れることができて良かった」と話していた。西武鉄道イベントとしては初めての夜間の撮影会も行った。
今年は、1912(明治45)年に西武鉄道の前身である武蔵野鉄道が設立されてから110周年で、日本初の鉄道が1872(明治5)年10月14日に開通されてから150周年という記念の年。同イベントも10月14日の鉄道の日に合わせて行い、機関車に「『西武鉄道創立110周年』×『鉄道開業150周年』」のヘッドマークを掲出した。
広報部の吉田さんは「夜間撮影会にご参加のみなさまのマナーが良く、真剣な表情で撮影されており、とても良いイベントになったと思う。電車は普段はカバーがかかっていることもあり、こういった形でお客さまにご満足いただけて、電車にとっても良かったのではと思う」と話す。「来年もイベントがあるかどうかは未定だが、引き続き地域に根付いたイベントでありたい」とも。