秩父の「みやのかわ商店街」(秩父市宮側町)で行われているイベント「みやのかわナイトバザール」が10月15日の開催で300回目を迎える。
秩父市商店連盟連合会の会長を務める清水金物(宮側町)社長の島田憲一さんら、当時の若手らが1987(昭和62)年10月に同イベントを始めてから35年間、「毎回、何か新しい面白いことをやる」と決めて企画を続けてきたという。
コロナ禍でイベントが開けなくなった時は、秩父駅前で飲食店のテイクアウト商品を販売する「絆バザール」を開いたり、商店街の店を紹介するチラシを特別に作ったり、ショッピングセンター「ウニクス秩父」(上野町)の駐車場で花火を打ち上げたりもした。「『できない』で終わらせるのではなく、今何が必要か、じゃあ何ならできるのかを常に考えている」と島田さんは話す。
当日は11時から、みやのかわ大通り周辺を会場に、店を回るスタンプラリーや特産市、秩父屋台囃子(ばやし)や白浜太鼓の演奏などを行う。飲み歩きでは秩父の地酒に加え、静岡県下田市の海中で熟成した海中熟成酒なども用意する。この酒は下田の商店街との取り組みで、2017(平成29)年から毎年、下田の海中で秩父の地酒を熟成させている。
15時からは秩父神社参集殿で戸越銀座商店街(東京都品川区)やモトスミ・ブレーメン通り商店街(神奈川県川崎市)などの商店街関係者を招き、「商店街活性化フォーラム」を開く。
18時40分ごろからは、みやのかわ大通りで歩行者天国が始まり、記念の鏡開きを行う。その後ダンサーと演奏者130人が参加する大サンバパレードも予定。ハロウィーンの仮装をすれば、一般客もサンバに参加できる。
島田さんは「今後は地元のお客さまはもちろん、観光客の方を巻き込んだり、地域外の商店街と取り組んだりして、お客さまをワクワクさせていきたい。代替わりで若手のメンバーも頑張っている」と期待を込める。
開催は21時まで。参加無料。