秩父市番場町の買継商通りと黒門通りで10月8日、秩父銘仙や秩父の工芸品が集まる「秩父絹市」が開催される。
秩父絹市は、かつて秩父神社近くで開かれていた「絹の市」を現代版に復刻したもの。当日は17店舗の織物、工芸品等の出店者が露店形式の市を開く。
露店では秩父銘仙の着物や織物、手作り品を販売。銘仙をはじめとしたアンティーク着物、帯、羽織などを販売する店や、捺染(なっせん)のストールや銘仙柄の手ぬぐいの店、銘仙を使った小物の店などが立ち並ぶ予定。「ちちぶ銘仙館」(熊木町)で開いている「後継者養成講座」で織りの技術を学んだ卒業生も出店する。
ひき物や箸、銘仙とコラボした木工製品の店も多く出店。歴史的に価値のある秩父銘仙の展示や、秩父農工科学高校の生徒による野菜などの販売。併せて、ファッションデザイナー井深麗奈さんの現代の秩父太織(ふとり)や秩父銘仙で作った洋服も展示する。
秩父市産業支援課の三ツ井卓也さんは「天気に恵まれれば、通りをカラフルな布などで装飾する。写真映えするスポットになるので期待してほしい。ぜひ銘仙や着物を着て、買い物や通りの散策を楽しんでほしい」と話す。
開催時間は10時~17時。同日、秩父神社境内では秩父の伝統芸能の巫女舞、獅子舞、神楽、屋台囃子、秩父音頭などを繰り広げる「むすび市」も開く。