秩父市役所本庁舎1階エントランスで6月17日、フィンランドのクレーターレイクジオパーク(Inpact Crater Lake Geopark)を紹介する特別展が始まった。秩父まるごとジオパーク推進協議会と埼玉フィンランド協会が共催する。
クレーターレイクジオパークは約7800万年前、隕石(いんせき)の衝突によってできたクレーター湖(ラッパヤルヴィ湖)を中心としたジオパークで、現在ユネスコ世界ジオパークに申請中。同展では、隕石の衝突の結果形成されたラッパヤルヴィ湖でしか見られない「カルナイト」などの貴重な岩や、クレーターレイクジオパークの美しい自然の写真を展示する。
同協会の米竹明理事長は「1984(昭和59)年『チチブクジラ』の発見時に、秩父とフィンランドの関係者の交流があったことなどがきっかけとなり実現した企画。クレーターレイクジオパークには、秩父の武甲山のように石灰岩の採れる地域があり、秩父とのつながりが感じられる。日本国内だけではなく世界に秩父の名前を知ってもらう、その一つの足がかりになれれば。これからもフィンランドをかわいがっていただければ」と話す。
開庁時間は平日の8時30分~17時15分。7月1日まで。