秩父市内番場通りに店を構えていた「農工チャレンジショップ」が移転し、番場町内の買継商通りの長屋で「秩父市チャレンジショップ『よりどころ』」(秩父市番場町、TEL 0494-25-5208=秩父市産業支援課)として6月11日、リニューアルオープンした。
農工チャレンジショップは、空き店舗の有効活用と地域の商店街のにぎわい創出のため、埼玉県立秩父農工科学高校の生徒が店舗のレイアウト、装飾、販売、接客の全てを行っていた。今回オープンした「よりどころ」では、農工チャレンジショップのほか、かつて織物工場の出張所が集まっていた買継商通りという立地を生かし、秩父銘仙・秩父織物製品の販売・展示も行う。高校生の活躍の場作りと併せて、伝統産業のPRも行うコミュニティースペースとしての活用を目指すという。
オープン日の11日と翌12日の2日間は、農工生の育てた野菜販売のほか、ポップコーンを無料配布。秩父銘仙を使ったポーチや秩父織物のストールなども販売。2階では銘仙語り部の木村和恵さんのコレクションである秩父銘仙を展示した。
秩父市産業観光部産業支援課主査の堀口優さんは「『よりどころ』の名前は、心のよりどころという意味でもあり、地域の方々が気軽に寄り合う所になってほしいという思いも込められている。『糸をよる』という意味も掛けてあり、たくさんの方々の力をより合わせて作り上げる場になれば」と期待を込める。
同高農業科の今井教夫教諭は「普段実習で育てている野菜を地域の方々に楽しんでいただけたら。少しでも地域のために高校生の力が役に立てばと期待している」と目を細める。
7月に「川瀬祭」が開催される場合は、祭りにちなんだイベントも検討しているという。
今後の開店日は同ショップのSNSで知らせる。当面は金曜13時~15時20分に開店予定。