藤﨑摠兵衛商店(長瀞町長瀞、TEL 0494-69-0001)の純米大吟醸「長瀞」が「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022」プレミアム大吟醸部門で最高金賞を受賞した。昨年までの2年連続金賞に続き、今回は埼玉県内清酒蔵で唯一の最高金賞受賞となった。
「長瀞」は杜氏の穐池崇さんが「埼玉でしか造れない地酒造り」を目指し、地元の米と水にこだわり醸造。埼玉県農林総合研究センターが2004(平成16)年に開発した埼玉県初の酒米「さけ武蔵」を使い長瀞町風布地区の湧き水で仕込んでいる。
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」は、ワイングラスで日本酒を飲むスタイルを普及することで、世代・料理ジャンル・国を超えて日本酒を広めていくためのコンテストで、12年目を迎えた今回は日本全国292蔵から1061点の出品があったという。
藤﨑摠兵衛商店総務責任者の清水 貞雄さんは「ワイングラスで飲むことで、日本酒の香りをより繊細に感じやすくなる。日本酒になじみのない方にもぜひ飲んでいただきたい。和食だけではなくさまざまな料理に合わせて楽しんでほしい」と話す。
製造担当の坂本 直哉さんは「低温で発酵させることでフルーティーな果実の香りが出る。今年の出来はどうなるかと見守っていたが、香りよく雑味はなくすっきりした味わいに仕上がり、手応えを感じていた」と受賞の喜びを語る。
営業時間は10時~17時。火曜・水曜定休。純米酒「長瀞」の試飲のほか、研究蔵の見学も可能。地元の土産品も取り揃える。