西武秩父線横瀬駅から徒歩10分ほどの場所にある秩父湯元武甲温泉(横瀬町大字横瀬)駐車場付近の横瀬川上空で4月9日、約180旒のこいのぼりを展示する「横瀬 鯉(こい)のぼり祭り」が始まった。
大正時代まで、横瀬川沿いの和田河原で花火大会が行われていたが、関東大震災の頃に奉納花火が中止された。その費用が被災者の救援に使われ、それ以降、花火大会は見られなくなった。
「昔のように子どもに楽しんでほしい」との思いから、「横瀬 鯉のぼり祭り」が2001(平成13)年にスタートした。横瀬川に渡した4本のワイヤロープに約180旒のこいのぼりを揚げ、中には子どもが大きくなって不要になったこいのぼりを地域住民から譲り受けたものもあるという。
横瀬町観光協会の金子さんは「現在では各家庭で揚げるこいのぼりが少なくなり、地元の小学生や、子連れのお客さまだけでなく、大人にも喜ばれている。この時季の秩父は羊山公園の芝桜だけでなく、この『横瀬 鯉のぼり祭り』を見に来たり、武甲山や秩父連峰が一望できる横瀬町の『花咲山公園』のさまざまな花木や散策も楽しんだりしてみては」と呼びかける。
無料の臨時駐車場(武甲キャンプ場)あり、観覧無料。開催期間中の土曜・日曜・ゴールデンウイークは横瀬駅より送迎バスも運行する。5月8日まで。