秩父神社から徒歩4分ほどの場所にある「秩父表参道Lab.(ちちぶおもてさんどうラボ)」(秩父市番場町、TEL 0494-24-3000)に4月15日、レンタルサロン「アースラウンジ」がオープンした。
アースラウンジは、時間貸しで撮影スタジオや同施設内ビアバーのVIPルーム、ポップアップショップや登記・書類転送サービス付きのシェアオフィスとしても利用できる。
秩父表参道Lab.は2016(平成28)年、古民家をリノベーションして開業した複合施設で、イタリアンレストランやビアバー、民泊施設、多目的スペースなどの店が営業している。開業当初はインテリアショップが営業していたが、2019年6月に閉店。施設の裏に倉庫として使われていた建物はそれ以来、しばらく放置されていた。
その倉庫をリノベーションしてレンタルサロンにしたのが大山竜右さん。大山さんは都内でイタリアンレストランを営業していたが2020年春に店を引き渡し、友人たちと日本各地を回って次の仕事や移住先を探していた。秩父を訪れた際、秩父表参道Lab.内の「ちちぶホステル」に宿泊した。
「ちちぶホステル管理人の梅澤修さんが秩父のいろいろな人や店を紹介してくれて、秩父のエネルギーを感じ、いつの間にか秩父の魅力にハマっていた。他にもいろいろな土地を見てきて、3~4年後に都内からどこかへ移住しようかなと思っていたが、その年の11月には(秩父に)移住していた。秩父で何か面白いことができそうだと感じた」と大山さんは振り返る。
大山さんは一緒に移住した赤堀聖太さんと「移住のきっかけになった秩父表参道Lab.を、もっと活性化したい」との思いから、同施設内のちちぶホステルでモーニングサービスの導入を提案したり、空きスペースでのiPhone修理サービスなども始めた。
少しずつ施設の活性化を進めていき、放置されている建物を貸し出せるようにしようと、半年ほど前に施設オーナーとの定例会議で決まった。今年2月頃から仲間たち4人で掃除や塗装などの準備を進め、内装は以前インテリアショップで使っていたものを再利用したという。
現在、アースラウンジは古着店やマッサージ店、シーシャ店などに曜日貸しを予定している。「誰でも利用可能で、まずは見学だけでも良い。新たなつながりができれば」と大山さんは話す。
オーナーの坪内明さんは「もともと秩父表参道Lab.は、人と人がつながる場所としてスタートした。実験場(ラボ)という場所をチャレンジの場所として使ってもらえるように見守っていきたい。今後もさまざまな人のきっかけの場所になってくれれば」と期待を込める。
オープン記念のレンタル価格は、昼間貸し切り(10時~18時)=3,300円、曜日貸し切り(10時~18時×月4回)=1万1,000円、パーティールーム貸し切り=1時間1,100円。水曜・木曜定休。