東秩父村役場から定峰峠へ向かう県道の落合橋の近くに3月、築150年の古民家を再生したテイクアウトカフェ「であそぶキッチン」(東秩父村坂本)がオープンした。
同店は、ツーリングやサイクリング、ハイキングなどで東秩父村に訪れた人たちにコーヒーやグリーンカレー、村で採れたゆずを使った「ゆずパフェ」をテイクアウト販売している。
3月に地域おこし協力隊を卒業した吉田圭子さんは「『作って、食べられて、遊べて』東秩父村に多くの人に来てもらえるような場所を作りたかった」と振り返る。
1200年以上も前から和紙が作られてきたとされる東秩父村。2014(平成26)年にユネスコ無形文化遺産に登録された細川紙があり、今でも和紙作りが盛んな埼玉県唯一の村でもある。
吉田さんは都内から家族で移住し、地域おこし協力隊として2019年4月から今年3月までの3年間、「道の駅和紙の里 ひがしちちぶ」などで、定期的に和紙マルシェを開いてきた。村の人たちと交流を重ね、村民の協力を得て古民家を再生したカフェ兼無料休憩所を開くことになった。
「無料休憩所なので、食べ物を持ち込んでの休憩もできる。いろいろな方の立ち寄り場所になれれば」と吉田さん。「ゆくゆくは、アートギャラリーのように和紙などの作品を展示・販売し、和紙すき体験もできるようにしたい」とも。
営業時間は10時~17時。火曜・木曜定休(雨天も休み)。