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横瀬町にチャレンジキッチン「ENgaWA」 人が集い憩う拠点に向け整備

チャレンジキッチン「ENgaWA(えんがわ)」の施設説明をする横瀬町役場の田端将伸さん

チャレンジキッチン「ENgaWA(えんがわ)」の施設説明をする横瀬町役場の田端将伸さん

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 横瀬町の旧給食センターの建物跡地で、チャレンジキッチン「ENgaWA(えんがわ)」(横瀬町横瀬)が、7月1日に竣工する。

チャレンジキッチン「ENgaWA(えんがわ)」の内観

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 富田能成横瀬町長は「昔の給食センターは、建物としての本来の役割は終えており、横瀬の中心部にあって景観的にもあまり良くはなかったので、財源があれば再整備したいとずっと考えていた。この度、タイミングよく、コロナ下における経済基盤強化事業として国からの地方創生臨時交付金を活用して着手することができた。広い敷地の裏側に防災用品など収納の倉庫があるなど制約事項もあり、一気に敷地を全面整備できなかったが、まずは本年度、道路に近い方のスペースの有効活用を始めることになった」と、チャレンジキッチン開設に向けた経緯を話す。

 「ENgaWA」の施設名は、日本家屋独特の空間で、人と人とが、気軽に出会い、交流できる場所としての「縁側」にちなんでいる。加えて、「EN(えん)」には「輪になる(循環する)」意味も掛けている。ここでの「EN(えん)」は、「縁」「援(応援)」「円(経済循環)」の3つを表すという。

 チャレンジキッチンでは、町内の農家や道の駅等と連携した新しい特産品の開発・販売の拠点として活用するほか、屋外部分には飲食スペースなどを設け、人が集い憩う拠点として、これから順次整備を進めていくという。

 「屋外部分には、小さな芝生広場を設け、パラソルやテーブル、椅子も置いて、Wi-Fiも使えるようにする。子育て世代の方からお年寄りまで、誰もが気軽に立ち寄れるような空間をつくっていければ」と富田町長は意気込む。

 施設の特徴としては、必ず地元の食材が入っていることが前提で、冷凍技術を活用して地域の果樹や食材などを使った加工商品などを生み出す施設であると同時に、テスト販売などができるキッチンを備えている。

 調理機器として、スチームコンベクションオーブン、ブラストチラー(急速冷凍機)、真空包装機などを用意。加熱料理、冷凍保存、などが可能で、料理の提供として冷凍した商品をスチームコンベクションオーブンで再加熱して提供することも可能で、いかに農産物を美味しい状態で保存できるかなどの検討もしていく予定という。

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