矢尾百貨店(秩父市上町1)の駐車場で毎月第3または第4日曜に行われている「ちちぶ朝市」で6月20日、秩父歌舞伎正和会による「白波五人男」が上演された。
毎年、秩父夜祭の屋台芝居や春の定期公演などが行われていたが、昨年からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、秩父祭が神事のみや定期公演も中止となっているため、公演できない状態となっている。
同会の坂本益義会長は「公演ができなくても練習だけは細心の注意を払い毎週木曜の夜に2時間行っている。歌舞伎も含め伝統芸能、お祭りなどの継承活動がとても難しくなっており、今後さらなる課題が予想されるが、継承していければ」と前を向く。
同会の会員は、小学校の歌舞伎クラブを経験した中学生から社会人まで幅広い年齢層で構成されており、現在は24人が所属している。
今回、ちちぶ朝市での公演となり、会員自ら舞台の設置・撤収と音響などを手掛けた。この日は、晴天に恵まれて2回上演した。