横瀬町の横瀬小学校は新校舎建築工事(第1期工事分)が完了し、校舎の約半分が完成した。昨年12月26日に行った見学会には517人の一般が参加した。
新校舎は鉄筋コンクリート造2階建で、外観はレンガ調、内装は木質化して大半は横瀬町の町有林の木材を使った。2021年2月~3月に町有林を切り出し、同年夏に町内の工場で製材した。
外壁は外断熱加工を施しているためコンクリートに蓄熱ができ、校内は冬でも冷えきらず、地下の空間を利用して空気を循環させることで省エネな空調設備が実現したという。
横瀬町教育委員会主幹の逸見和秀さんは「横瀬の町有林はこの数十年切り出すことが無く、やや節は多いもののしっかりと使える木があって良かった。見学会に来た方たちには『木がいいね』と言ってもらえた。木を多く使っているので、校舎は柔らかな印象を与える」と話す。
新校舎はさまざまな用途に対応できるように扉を開放すれば広々とした空間ができたり、少人数教室用に区切ったりすることもできる。扉は下枠の段差がなく、バリアフリーにも対応しているという。
「工事はまだ半分残っているが、この1月には児童たちが新校舎で過ごし始める。横瀬町の新たなシンボルとして親しんでもらえれば」とも。
2023年3月には第2期工事を終え、完成を予定する。