横瀬町の「チャレンジキッチンENgaWA(えんがわ)」(横瀬町横瀬)で12月25日、初のイベント「クリスマス茶会」が行われ、横瀬町の果物や野菜を使った新メニューの販売、横瀬産の野菜や果物を販売するマルシェ、プレゼント交換などが行われた。
ENgaWAは、日本家屋独特の空間で人と人が気軽に出会い、交流できる場所としての「縁側」にちなんだ名称で、「EN(えん)が輪になる(循環する)」という意味も掛けている。ここでのEN(えん)は、「縁」「援(応援)」「円(経済循環)」の3つを表しているという。
農家や道の駅等と連携して新しい特産品の開発・販売の拠点として建物部分は活用し、屋外部分には飲食スペースなどを設け、人が集い憩う拠点として順次整備を進めている。
今回販売した新メニューは「くるむー焼き」と「焼きおにぎり」。
「くるむー焼き」はどら焼きのような生地に横瀬の果物や野菜で作ったジャムやペーストと生クリームやクリームチーズをくるんだもので、生地は横瀬町の小麦粉を使い里芋を練り込んでいる。味は、アズキ・イチゴ・サツマイモ・ブルーベリー・カボチャ・ユズなどを使った10種類。
「焼きおにぎり」は横瀬の寺坂棚田で収穫した米や横瀬のしょうゆ、みそ、ネギを使い、味はねぎ醤油と柚子味噌の2種類。今回販売したメニューの食材のうち、生クリームとクリームチーズ以外は全て横瀬産で地域食材の活用にこだわっているという。
くるむー焼きは170食、焼きおにぎりは60食ほどを準備したが人気のものは2時間ほどで売り切れ、用意したメニューはイベントが終わる頃には完売した。
メニュー開発担当の赤岩亮輔さんは「ENgaWAの初めてのイベントで、天候にも恵まれて300人ほどのお客さんが訪れてくれた。家族で来てくれた人も多く、課題はたくさん残ったが、無事に終わってまずはホッとしている」と話す。
正式なオープン日は3月20日の予定で、冬季は不定期にイベントを開催する。次回は「正月のキウイ祭り」を1月15日に行う。
「1月に行うのは収穫されずに、獣害被害を招き兼ねなかった、大量のキウイを活用しようとの思いからスタートしたイベント。横瀬でとれた食材をただ使うだけではなく『横瀬の困った』を少しでも解消するような商品作りをしていければ」と赤岩さんは意欲を見せる。