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「秩父高校生の姿をリアルに伝える新聞折り込み 同窓会の協力で実現」

秩父高校、町田校長と堀口教頭

秩父高校、町田校長と堀口教頭

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 埼玉県立秩父高校(秩父市上町)が11月28日に「秩高新聞号外」を発行し、主要新聞各紙の折り込みチラシとして秩父地域の約3万世帯に配布した。同紙の発行は昨年に続き2号目。

秩父高校校舎

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 紙面は昨年同様、B3サイズ両面フルカラーの2つ折りで、「学校の近況」「部活紹介」「大会・コンクールの実績」「卒業生の進路」「周辺スポット紹介」「先生紹介」「卒業生へのインタビュー」「ある2年生のタイムスケジュール」など、さまざまな内容を学校から情報提供して同窓会の編集チームが作成した。

 堀口教頭は「昨年の1号発行後に地域外の中学校に訪問した際、その学校の卒業生の写真が大きく載っていて学校の先生が喜んでくれたり、秩父地域の中学校に訪問した際に新聞が丁寧にラミネートして廊下に貼ってあるのを見つけたり、塾の先生から『今年はまだ出ないの?』と催促されたり、予想以上に反響があった」と振り返る。

 同紙は同窓会の全面協力を得て作成しており、卒業生が代表を務める浅見制作所が編集・チラシデザインを行い、インタビュー先は同窓生からの紹介で、大手出版社で雑誌編集長を務める卒業生が見つかった。印刷や編集などの費用は同窓会費で賄い、同窓会からの評判も良く、既に来年の予算にも組み込まれているという。

 町田邦弘校長は「当校の生徒は1965(昭和40)年頃が最大で1650人ほど在籍していたが、現在は624人で、さらに来年は1クラス減る。秩父郡市内の学生の母数が減っている中、例年同じ割合で地域外の高校を選ぶ学生もいるが、時間やお金をかけずに地元の高校で将来の夢をかなえる生徒が増えれば」と期待を込める。

 秩高新聞の発行は、卒業生を中心に地域の人たちにも広く喜ばれたという。「ネット使ったり、フリーペーパーを公共施設に置いたりして情報を発信する方法もあるが、折り込みチラシは新聞を購読している世帯に直接届くし、紙媒体で配ることで読んでもらいやすい。小・中学校と違い、高校には学区が無く地域への情報発信が少ないので知ってもらうきっかけや、自身や家族が卒業生という世帯にも喜んでもらえれば」と町田校長は話す。

 秩高新聞は、同校のウェブサイト内「秩高ニュース」でも近日中に閲覧できるようにする。

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