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秩父の「笑(にこ)にゃんこ王国」、保護猫用の新シェルターに移転

新シェルターで自由に過ごす猫

新シェルターで自由に過ごす猫

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 保護猫シェルターの「笑(にこ)にゃんこ王国」(秩父市下吉田、TEL 0494-77-2811)が12月4日、新たな場所に移転オープンした。

吹抜けホールにて 代表の引間貴子さん

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 一般社団法人「笑にゃんこの会」代表の引間貴子さんは30年間、保護猫飼育と譲渡活動を続けている。母の引間清子さんが経営する温泉宿に隣接していた保護猫シェルターから移転を済ませた。

 移転は母の清子さんが高齢となり温泉宿の経営者変更に伴い、同下吉田のバス駐車場兼倉庫を新たな保護猫シェルターに改築した。3階建ての室内は開放的で、猫が家で暮らすように自由に歩き回ることができるように造られている。敷地には避妊去勢手術をする動物診療所や来訪者が利用できる食堂も併設した。

 現在、同施設では約100匹の猫を飼育している。里親募集をする猫たちの保護飼育、年老いた猫、病気・怪我などの事情があり里親との出会いがなかった猫たちが安心して暮らす終生飼育など、不妊去勢手術の徹底で不幸な猫を繰り返さない譲渡を徹底している。

 Youtubeの24時間ライブ配信で、4台のカメラを使って保護猫が自由に生活している風景を発信したり、積極的にSNSやウェブを利用して猫の里親を募っている。

 貴子さんは「王国に来ていただくことで収入が得られ、それは飼育、医療費になる。そして猫を見て気に入った子がいたら里親になっていただき、循環することを願っている。今年は子猫150匹ほど里親が見つかり、大人の猫にも里親が見つかった」と話す。新しい家族が決まったら必ず貴子さん自ら自宅へ届けるという。「誰にでも簡単に大事な猫たちを渡すわけにもいかず、環境が悪い時には連れて帰ってくることもある。しっかりかわいがって、丁寧に世話をしてくれる方に譲りたい」

営業時間は11時~15時。入館料は、大人=1,000円、小学生以下無料(小学生以下の子どものみの入場は不可)。毎週日曜に譲渡会を行う。

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