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横瀬駅に「駅前食堂」 チャレンジキッチンと連携、地元野菜使ったメニューも

「駅前食堂」のスタッフ

「駅前食堂」のスタッフ

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 西武鉄道の横瀬駅に併設する観光案内所を兼ねた食堂が10月1日、「駅前食堂」としてリニューアルした。

横瀬町内にある「そば処 紡(つむぎ)」の指導を受けて提供されている「豚味噌丼」

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 横瀬産の地元野菜を使ったメニューや秩父名物のそば・うどんを使ったメニューを用意。店内は登山にちなんで山小屋をイメージした落ち着いたカフェのような雰囲気に一新したという。

 昨今、新型コロナウイルス感染症の影響で、秩父郡や横瀬町も同じ。度重なる緊急事態宣言により外出を控え観光客が激減する中、地域農家の収入は落ち込み、横瀬町として農家の方々と何か打つ手はないかと考えた。そこで農産物を加工し販売してみてはと、ENgaWA(えんがわ)が運営する「チャレンジキッチンENgaWA(えんがわ)」が新たな試みとして町内の別の場所で立ち上がった。「ENgaWA」の意味は「円」「縁」「援」の3つのENが(ga)輪(WA)となる思いが込められている。

 チャレンジキッチンを立ち上げる中で、西武鉄道が運営していた横瀬駅に併設した同施設が閉店するという話になり、「チャレンジキッチンENgaWA(えんがわ)」と併せて、横瀬町の地域おこし協力隊と、同施設の元々の従業員をそのまま引き継ぐ形で、「駅前食堂」ができることになった。

 同店のメニュー開発リーダーの横瀬町地域おこし協力隊の赤岩さんと協力隊を卒業後そのまま移住した石黒さんは、横瀬産の地元野菜を使った新メニューを開発。「季節のよこぜカレー」で使うのは季節ならではの野菜。現在は、トマトは地元農家の大野さん、カボチャは島田さん、シイタケは小松沢レジャー農園、シメジは石坂農園など、生産者が分かり旬のものを提供する。秩父は、そば・うどんも盛ん。「横瀬きのこそば・うどん」は、横瀬町内にあるそば店「そば処つむぎ」の指導を受けてできあがった。今後は同店をきっかけとした町内の飲食店も紹介していくという。

 横瀬町役場職員の田端将伸さんは「地域の方々と連携してできあがった駅前食堂は横瀬を観光で訪れる方々のつなぎ役となれば」と思いを話す。

 営業時間は、観光案内=9時~17時、食堂=10時~16時。

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