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秩父のラーメン店「珍達そば」が33周年 祖父から受け継いだ店を人気店に

秩父のラーメン店「珍達そば」店主の小崎雅也さんと妻の紗代さん

秩父のラーメン店「珍達そば」店主の小崎雅也さんと妻の紗代さん

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 秩父の老舗支那そば店「珍達そば」(秩父市東町、TEL 0494-22-1571)が、現在の場所で営業を始めて今年で33周年を迎えた。

大半の客が注文する「珍達そば」

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 前身の「珍達」は1953(昭和28年)、街の中華店として秩父市内に誕生したが、現在の店主・小崎雅也さんの祖父が現在の場所で「関東甲信越で有名な珍達そば」の看板を掲げ、1988(昭和63年)に営業を始めた。

 小崎さんは2007(平成19)年、26歳で祖父から店を受け継いだが、当時は今のように混雑する店ではなかったという。当時、広告チラシを作ったり、SNSで発信したりしたが、いずれも効果がなかった。そうした中、小崎さんは「支那そばを提供する自分の取り組み方に問題があったことに気付いた」という。

 店の名前にもなり、大半の客が注文する「珍達そば」。透き通ったしょうゆベースのスープのだしは煮干とげんこつを基本とし、麺は市内で作られている珍達オリジナルのストレート細麺を使う。これに細切れの豚肉とネギを加え、手早く煮込みラーメンとして提供する創業以来の看板メニューになっている。

 「ゴマ油の純度を代え豚肉は国内産に限定した。ネギに関しては、契約農家からじかに仕入れることで、品質を一定に保っている」と小崎さん。10月から輸入小麦の値上げも発表されているが、同店では当面の間、それに伴う値上げは考えていないという。

 「提供するメニューはいつも自分が食べるものとして愛情を込めて作っている。外で並んでいただいているお客さまには申し訳なく思っているが、一度店内に入っていただいた時には精いっぱいのおもてなしの気持ちで接している。注文を受けてから約3分で出す『珍達そば』の心意気は変わっていない。これからも祖父が残してくれたこの味を守り続けていきたい」

 営業時間は、11時~16時。(土曜・日曜・祝日は19時まで)。水曜定休。

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