秩父経済新聞

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秩父に「フォトスタジオ and カフェ ミステル」 築120年の蔵を利活用

骨董品はレンタルして、撮影背景に使える

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 「フォトスタジオandカフェ Mistel(ミステル)」(秩父市永田町)がオープンして2月22日で1カ月がたった。同店は秩父美術館に併設された蔵を利活用しており、1階がカフェで2階がフォトスタジオ。同敷地内で骨董(こっとう)店を営む「総合美術」が運営する。

コーヒーを淹れる西さん

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 フォトスタジオとカフェを併設したきっかけについて、店主の西勝寿さんは「蔵を生かす事業を考えていた。店の敷地に骨董店と美術館があることから、利用客だけではなく作家の出入りも多く、その中でコーヒーの提供ができればいいのでは、という声があった。築120年の蔵なら、スタジオとして利用したい人もいるのではと考えた」と話す。「店名の『Mistel』はドイツ語で『宿り木』の意味。妻がウィーンに留学していたことからドイツ語を選んだ。『みんなが一つの空間に集まれたら』という思いから命名した」とも。

 同スタジオでは骨董店にある骨董品をレンタルして写真の背景などに使うことができる。カフェはドリップコーヒーやカフェラテを用意し、テイクアウトも可能。茶菓子もサービスしている。

 「今後は地元の飲食店などとコラボするなど、定期的なイベントを企画している。カフェと一緒に築120年たつ蔵のフォトスタジオがある場所は秩父ではうちだけだと思う」と西さんは話す。

 西さんはもともとコーヒーが好きで、現在は独学でコーヒーをいれている。「今までは何となくコーヒーを飲んで楽しんでいたが、開店準備するに当たって『いざおいしいコーヒーを提供していく』と思った時、どう提供すれば喜んでもらえるかと考えた。日々の精進が必要に感じ、他店に足を運んだり自分でいれたりしては落ち込んだり喜んだりしている」という。

 コーヒー豆は「WAPLUS ROASTERS」(上町)のものを使う。今後はカフェ内の壁に絵や若手作家の作品を展示していく予定。西さんは「作家の活動の後押しができる場としてもつながっていき、そこに自分のコーヒーが役に立てれば、これほどうれしいことはない。下郷地域にはいわゆるカフェがないので、作家や近所の人、いろんな人に来てもらって交流の場になっていければ」と期待を込める。

 カフェの営業は金曜~日曜の10時~17時。フォトスタジオの営業は完全予約制。火曜定休。個人利用で機材・骨董品レンタル代含め2時間7,000円から貸し出す。

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