秩父ミューズパーク内にある「MAPLE BASE(メープルベース)」(小鹿野町長留)で11月22日、「第6回秩父の森ジャンボリー」が開催された。5月に行われた「第75回全国植樹祭」秩父地域アフターイベントも同時開催した。
当日は会場の芝生エリアに一日限定のプレーエリアを設け、子どもから大人まで幅広い世代の来場者でにぎわった。木の玉プールや木の葉のお風呂、打楽器のカホン、木琴、多樹種の積み木、竹製のジャングルジムなど、木材を活用した遊びの場を展開。紙芝居の読み聞かせを行ったほか、木製の小さな笛「コカリナ」の合奏を披露し、秩父市イメージキャラクターの「ポテくまくん」とその妹「ぷめるちゃん」も登場して会場を盛り上げた。
全国植樹祭アフターイベントのブースでは、木製バッジやステッカーなどが当たる木のカプセルトイや、緑の募金1,000円以上の寄付を条件に秩父産木材のオリジナルポットカバーとカエデの苗木を進呈するコーナーを設けた。
NPO法人「秩父百年の森」のブースでは、カエデについての講話と、6種類のカエデの種から一つ選んで植え付けるワークショップを行った。毎年秩父産メープルシロップを使った「秩父和メープルプリン」を販売している「協同乳業(メイトー)」も出店し、プリンをサンプリングした。
メープルベース店内では、メープルシロップ製造機「エヴァポレーター」のデモンストレーションも行った。カエデの樹液が徐々に煮詰められるにつれ、甘い香りが工房内に広がった。同店代表の井原愛子さんは「カエデの樹液が採れるのは1月~2月。エヴァポレーターは通常、2月中旬~3月初旬ごろしか稼働しない貴重な機会なので、興味を持ってもらえたら」と話す。
清野和彦市長は来場者に向けて、「森には先人たちが植えた多くの木が育ち、これからその木を使っていく時期になっている。秩父地域一市四町で協力しながら『活樹』を進めていきたい。皆さんもさまざまな場面で森のことを感じ、大切にする運動にこれからも関わっていただけたら」とあいさつで呼びかけた。