横瀬町の地域拠点「ろっく横瀬」(横瀬町横瀬)で11月15日、「ろっく横瀬まつり」第2弾が開催される。
ろっく横瀬は「Area898」「Area899」「Lab横瀬」「NAZELAB」「TATELab」「チャレンジキッチンENgaWA」などの施設を含む拠点で、5月にはプレーパークのお披露目を兼ねてイベントを初開催した。今回は子どもが主役となる外遊びを中心にした構成にして第2弾として開催する。
プレーパークは横瀬小学校の放課後児童たちを主な対象に、毎週金曜日に定期開催を続けている。夏季には中庭にブルーシートを敷いて簡易プールを設置し、水遊びを展開した。学校のプールではできない遊び方が可能なため、毎回の参加者は10~15人程度で、最大で35人ほどが集まった。夏休み期間中にはさまざまなプログラムを行い、延べ約300人が参加した。
当初は児童に声をかけても遠慮がちな反応があったが、継続する中で参加への心理的なハードルが下がり、自発的な関わりが生まれ始めた。常連グループが交代しながら訪れることで、混み合うことなく継続できているという。寒くなってきてからは中庭で七輪を使ってべっこうあめを作るなどの遊びもしている。
今回のまつりでは、屋外で段ボール素材を活用した遊びを中心に企画。中庭には、子どもたちが設計・制作する段ボール迷路を設け、構造を工夫しながら組み立てる。併せて、積み上げや装飾、描画などを自由に行う「段ボールタワー」の制作も予定。完成後には作品を「ダイナミックに」壊し、資源としてリサイクルに回す。
制作体験を中心としたその他のプログラムも行い、子どもたちが「やってみたい」と思えるきっかけを提供する。竹のブランコや太鼓、こま作り、布を染めてのガーランド制作、ブコーさんかぶとの折り紙、五平餅作りのほか、チェロ体験やダンス上演、秩父銘仙紹介など、ものづくり・食・音楽・身体表現を含んだ活動を予定。それぞれのプログラムはリーダーが立ち会い、初めてでも参加しやすい環境を整える。
フィナーレでは参加者が制作した楽器や作品などを中庭に持ち寄り、秩父音頭を軸にした即興的なパフォーマンスを行う。歌や踊り、楽器演奏などを交えながら、その場に生まれた表現を楽しむ予定。Area898の管理人の大野洋さんは「ろっくという場らしく、概念にとらわれず創造性豊かに自由な形で表現を交わらせたら」と話す。
NAZELABの舘野繁彦さんは「プレーパークの構想は当初からあった。広く畑まで使えるので、自由な遊び場としての認知をさらに進めていきたい」、コミュニティーマネジャーの新堀桂子さんは「子どもたちの心の開き方や関わりが変わってきていることを感じる。プレーパークが始まってからは、『何かをここでやる場所』『何かがここにある』と感じてくれているような気がする」と話す。
今後も、「ろっく横瀬まつり」は年2回を目標に継続して開催し、子どもたちの遊び場としてのプレーパークと、地域で子育てを見守る拠点としての展開も目指していく。